06.06
タイ国際航空A380ビジネスクラス搭乗記
タイ国際航空のビジネスクラス搭乗記です。バンコクからフランス・パリまで憧れの総二階建て飛行機A380で飛んでみました。機内サービスはTGらしいホスピタリティに溢れ、機内食も美味しい!今回は中央2席のシートを利用しており、二人で並んでフライトするならオススメの機材ですよ。
スワンナプーム国際空港
毎度おなじみ、タイ・バンコクの スワンナプーム国際空港(BKK)です。
タイ航空の国際線ロイヤルシルククラスのチェックインカウンターはB。同社のロイヤルオーキッドプラス・ゴールド会員やスターアライアンスのゴールド会員と共用ですが並ぶほど混み合うことは稀でしょう。
ヨーロッパ行きのロングホールではタイ航空をはじめ、ブリティッシュエアウェイズ、ルフトハンザ航空、イベリア航空、フィンエアー、カンタス航空などを利用して来ました。パリ線で特に記憶に残っているのは初めて乗ったJALのファーストクラス(当時はまだ スカイスリーパーソロ というシートでした)と、フランスのフラッグキャリアである エールフランス航空の新ビジネスクラス です。基本的にKitagawaは直行便を好みますが、今後は少しずつ経由便も選択肢に加えていければと考えています。
スワンナプーム空港からタイ航空で出発の際はチェックインカウンターの奥がそのままビジネスクラス専用のイミグレになっているので動線に無駄がなく、出国手続き後のエスカレータを降りれば タイ航空ロイヤルシルクラウンジDコンコース なので迷うこともありません。時間に余裕があったので大好きな ロイヤルオーキッド・スパラウンジ にもお邪魔してみました。
タイ航空A380ロイヤルシルククラス
Thai Airways A380 Royal Silk Class
闇夜に浮かぶエアバス380-800型機、カワイイですね!
明るい時の外観は先日アップした タイ航空A380ロイヤルファーストクラス搭乗記 をご覧ください。
TG930便は BKK 深夜0時5分発、CDG 朝7時5分着で12時間のフライトです。
機内は総二階建てでビジネスクラスは上階の中央部分。ファーストクラス12席、ビジネスクラス60席、エコノミークラス435席となっています。
シートマップ
ビジネスクラスのアブレストは1-2-1で、スタッガード配列になっています。
シートマップと座席番号は下図の通り。
中央の二席は「シートが中央で寄り添っている席」と「シートが通路側にオフセットしている席」が交互に並んでいます。並んで乗るならもちろん中央に寄っている席を選んだ方が会話をしやすいでしょう。列で云うと12、15、17、19、21、23、そして26列目。キャビンの全景はこんな感じです。
今回は23Eと23Fをアサインしていただきました。
ギャレーの前に位置するので後ろに人が来ることもなく、キャビンの全体を見渡せる良席です。
気持ち良い新しさ、全席から通路にアクセスできて出入りもしやすい。
タイ航空らしく紫をベースに、全体的に青味の強いデザインでした。
こちらは窓側、すべてソロシートです。
奥に見えているのがお手洗いの後ろに位置する25~27列目のシート。
やはり「シートが窓側に寄っている席」と「シートが通路側にオフセットしている席」が交互に並んでおり、一人で乗るなら窓に近い席を選びたいものです。壁とシートの間には大きな収納があるので身の回り品が多いときに便利。
ウェルカムドリンク
タイ航空ではドアクローズ前にウェルカムシャンパンが振る舞われます。
これがまた良い雰囲気で、期待がもっとも高まる瞬間!担当のCAさんの挨拶を受けたり周りのパッセンジャーと声を交わしたり、搭乗直後が一番賑わいますね。
銘柄は ヴーヴ・クリコ Veuve Clicquot のイエローラベル。個人的にはファーストでいただく樽っぽいドンペリニヨンよりこちらの方が馴染み深いお味だったり。お食事の時は デュヴァル・ルロワ Duval-Leroy が出されました。
自席からの眺め、搭乗率は9割ほど。
ドアクローズが30分近く遅れたのでお酒を飲みながらシートの写真をたくさん残せました。
アメニティ
タイ航空の機内アメニティは タン THANN のポーチ入り。
インフライトエンターテインメント
パーソナルモニタは15.4インチの大型画面。
IFEとして100種類の映画、150種類のテレビ番組、395種類の音楽アルバム、30種類のゲームをオンデマンドで楽しめます。USBポートもあるのでスマホの充電も可能。機内Wi-Fi接続サービスも提供されています。
スナックサービス
他社と同様、離陸後しばらくしてナッツとともにドリンクのサービス。
ハードリカーはスコッチ、バーボン、ラム、ジン、ウォッカ、そしてコニャックと一通り揃っています。リキュールはドランブイ、カルーア、グランマルニエという捻りの効いた3種類を積んでいました。
連れは何でも良いというのでグランマルニエのオレンジジュース割りを頼んでおいたのですが、届いた僕のカルーアミルクを見て取り上げられてしまいました…当便がフランス行きだからこそグランマルニエを選んだのですが、甘党にはその意図がまったく通じなかったようで(笑
機内食
お酒の話はさておき、お楽しみの機内食です。
タイ航空は近年業績が芳しくないためプレオーダーミールを縮小しており、当便もビジネスクラスでは事前予約ができなくなってしまったので素直に機内メニューからのチョイスです。
スターターのホタテがサーブされたのが深夜1時40分、出発から1時間ほど経過しています。
少しお腹が空いてしまったのでメインの前にポーチドチキンを入れてみました。ポメロやアボカドを加えてヨーグルトドレッシングで和えたサラダは見た目がよろしくありませんが甘さと酸味のバランスが絶妙。ポメロはタイ語でソンオーと呼ばれ、僕の好きなタイフルーツの一つです。
メインはビーフテンダーロインを選択。赤ワインソースがかかっていますがシンプルにお塩だけでもいただけそうな肉質でした。かなり分厚くお腹いっぱいになります。
下の写真はアトランティックサーモンのディルクリームソース添え。サイドディッシュはポテト・にんじん・ほうれん草です。メインは事実上、これらお肉か魚の二択という状況で、分かりやすいけど少し寂しくなってしまいました。
デザートはパンナコッタとジャスミンティーをお願いしました。
お食事は全体で1時間くらい。普段ならこの後チーズの盛合わせをもらってワインと映画を楽しむところですが、今年からパリで滞在するホテルが変わりアーリーチェックインができなくなってしまったので今夜はさっさと寝ます。
フルフラットシート
改めてシートを見てみましょう。
シートコントローラー、エンタメのリモコン、コンセントや収納の位置関係は以下の通り。シートベルトは三点式です。
シートピッチ112cm、シート幅51cmと余裕ある作り。
もちろん 180°フルフラットで、水平にするとこんな感じ。スタッガード配列なのでオットマンの部分は前のシートのサイドテーブル下にあたり、完全に体を延ばして眠ることができました。
朝食
最後の機内サービスは到着前のお食事、朝食ですね。
目的地フランスの時刻で午前5時半。フルーツで始めるいつものパターンです。ハチミツをお願いしたらちゃんと出てきました。
せっかくタイ航空に乗っているのでタイ料理にしてみました。
カイジャオ ไข่เจียวต้นหอม にお粥のカオトム ข้าวต้มซี่โครงหมู、さらに色んなもののヤム ยำกุนเชียง。上品ながらメリハリの効いたお味でした。
もちろん洋食もあって、下の写真はポーチドエッグ。
やはり機内食なので卵はしっかりボイルされており、地上と同じレベルを期待してはダメですね…
ちなみにメニューはサイズの違うカードがパラパラと重ねてあり、朝食の一部がオールデイダイニングの方に載っていたりとかなり見辛い。せっかく好きなものを選べるのに何をどう組み合わせて食事にすればよいか迷う人も出てしまいそうです。
また、並んで座っていてもオーダーはそれぞれ自分に近い通路側を通るCAさんへ伝えるのが一般的。そのためサービスのタイミングが多少前後しますが、CAさんごとのスキルの違いが垣間見れて面白い…と感じるのは少しオタク目線が過ぎるでしょうか(笑
窓からの眺め
夜行便のためシェードは閉めっ放しでしたが、到着前に席を移って外を眺めてみたら大きな翼が見えました。なかなか機内から翼の真上を見る機会は無いので新鮮です。
同じキャビンのパッセンジャーは皆さん大人しく全体を通して静かなフライトでした。
フランスに到着、この1年で3度目のパリです。
午前7時40分のドアオープンで、出発の遅延と同じ30分の遅れでした。朝が苦手なKitagawa、もっと遅れてくれればよかったのに…と思ったのは秘密です。
シャルルドゴール空港ターミナル1
パリ・シャルル・ド・ゴール空港(CDG)は大きいので来る度に新たな体験をさせてくれます。
この拡張性に乏しい前時代的なドーナツ型の建物はターミナル1で、お見送りで何度か来ていますがパッセンジャーとして利用するのは今回が初めて。
入国審査は優先レーン Access No.1 を利用できます。
ところが早朝のせいか入国審査の窓口が1つしか開いておらず30分近く要しました。CDGはスタアラを辺鄙な1タミに押し込んでおり扱いが低いのですが、これほどノンビリしているとは思いませんでした。
まとめ
バンコク発パリ行きTG930便、フライト時間は12時間ちょうど。
お食事や映画を楽しんでも機内でぐっすり眠る時間の余裕があり、この位のロングホールになると機内サービスや機能的なシートをしっかり楽しむことができます。疲れを感じることもなく、夜行便ならではの効率的な移動ができました。
タイ国際航空のA380にはファーストクラス・ビジネスクラスと続けて乗ってみましたが、二人で乗るならビジネスの方が機内で会話がしやすくパフォーマンスも高いと思います。前方のファーストクラスの様子は日本路線で記事にまとめていますので タイ航空A380ロイヤルファーストクラス搭乗記 を参考にしてください。次はぜひ階下のエコノミークラスも体験してみたいと思います。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
はじめまして。
今度初めてファーストクラス搭乗の機会に巡り合えまして、ネットで情報収集がてらたどり着きました。
ファースト以外にもたくさんの情報が載っていて面白いブログですね。
これからもよろしくお願いします。
コメントありがとうございます、
TGのA380はビジネス・ファーストともにホスピタリティが高く素敵な空の旅になるのではないでしょうか。
良いご旅行を!