11.24
タリンク シリヤシンフォニー乗船記
今日はタリンクシリヤラインが運航する「シリヤシンフォニー Tallink Silja Symphony」をご紹介します。
豪華客船がスウェーデン・ストックホルムとフィンランド・ヘルシンキを1泊2日で結んでいます。短いクルーズですが、船でお隣の国に行くなんていかにも旅っぽくて素敵じゃありませんか?
ストックホルム・バッタハムン港
スウェーデンの首都ストックホルムでは、バッタハムン港 Värtahamnenから出航します。
中央駅からすぐのシェラトン・ストックホルム・ホテルに滞在していたので、ストックホルム中央駅の前から出るタリンクのシャトルバスのサービスを利用しました。乗り場や時刻・料金はタリンクのホームページでご確認ください。
北欧はクレジットカードの通用度が非常に高く、ここスウェーデンでもすべての支払いをカードで済ませていましたが…最後の最後、このバスだけ現金のみでした。現地通貨を一切持っていなかったものの、ちょうどバス停の前が両替所だったので、少し待ってもらい無事スウェーデンクローナで支払いができました。
港に着いたらチェックインを済ませてボーディングパスを受け取ります。
乗船券がそのままお部屋のキーカードにもなっています。飛行機と違って船では預入れ荷物はありませんので、スーツケースは自分でキャビンまで持って行きます。
乗船時間が近づいたら、自動改札を通って船に乗り込みます。大きな船なので、ボーディングブリッジも長い長い…
スウェーデンとフィンランドはいずれもシェンゲン協定の加盟国なので、出国審査はありません。
タリンク シリヤシンフォニー
全長203m、全幅31.5m、総トン数は 5万8400トンにも及ぶ巨大な船です。
今まであちこち船旅をしましたが、これほど大きな船に乗る機会はそうそうありません。
ストックホルムとヘルシンキを結ぶ船は「シンフォニー号」と「セレナーデ号」があり、いずれもスペックは同じです。
今回乗船するのはシリヤシンフォニー Silja Symphonyの方。1990年の造船で、2006年に改装されています。
フィンランドと言えばムーミンがお馴染みですね!
ムーミントロールとリトリミィがお出迎えしてくれました。
スウェーデンとフィンランドは1時間の時差があります。
船内の時計がユニークで、短針が2本ありそれぞれに国旗が描いてありました。これは面白い!
デッキ数は13、つまり13階建てで、まるで巨大なビルです。
客室数は995もあり、乗客乗員合わせて3,000人以上も乗れるそうです。
プロムナードにあるインフォメーションでは、ヘルシンキの地図を貰ったりトラムのチケットを買ったりできるので、時間のある時に立ち寄っておくと良いかと思います。
船は午後5時ちょうど、出航です。
デラックスクラスキャビン
ゲストルーム…もとい、船なので客室はキャビンと呼ぶんでした。(笑
キャビンのカテゴリーは上から「コモドア(海側、25㎡)」「デラックス(海側、14㎡)」「Aクラス(海側、11~15㎡)」「プロムナード(内側、11~14㎡)」「Bクラス(内側、11㎡)」「Cクラス(内側、11㎡)」となっています。BクラスとCクラスは窓がありませんのでご注意を。
せっかく乗るなら外の見える海側をおすすめしますが、船内を見下ろせる「プロムナード」でも面白そうです。
今回はデッキ11にある海側の「デラックスクラスキャビン」に乗船です。
広さは14㎡。さすがに室内でスーツケースを広げる余裕はありませんが、船のキャビンとしては充分快適な方に入るかと思います。
薄型テレビや冷蔵庫の他、ズボンプレッサーやヘアドライヤーも置いてありました。
バスはシャワーのみですが、清潔で機能的にまとまっています。
フロアマップです。
割と出入りが激しいKitagawa、リフトに近いお部屋で助かりました。
クルーズに参加しますと最初に避難訓練があったりしますが、本船はタリンクの定期航路のためオリエンテーションはありません。大きな船は迷子になりやすいので、少なくとも非常口と避難経路は最初に確認しておくことをおすすめします。
ストックホルムからヘルシンキへのクルーズ
ストックホルムからヘルシンキ、ヘルシンキからストックホルム、いずれも午後5時に出港して翌朝に目的地に到着するスケジュールです。
サンデッキにも出られます。
でも寒いから、誰もいませんね…(笑
北欧の澄んだ海が美しい!
最高速度は21ノット、400キロの距離を一晩かけて航海する何とも贅沢なクルーズです。
まったく揺れは無く、船内にいると進んでいるのかいないのか分からないくらいです。
レストラン
船内にはいくつかレストランがあります。
もし夕食にバッフェをいただくなら、乗船後にレストランに出向いて人数と希望の時刻を伝え、テーブルを予約しておく必要があります。
せっかくなので2012年の旅行ではバッフェにしてみましたが、高級感に乏しくお料理にもインパクトがありませんでした。毎日ホテルのバッフェが続いていましたので、ここはプロムナードのパブなどで軽く済ませるくらいが正解だったかも知れません。
一方で、朝食の方はなかなか満足できる内容でした。
朝からたっぷりのチーズにサーモン、そしてスパークリングワイン!コモドアクラスキャビンやデラックスクラスキャビンの乗客は朝食が無料で付きますので、お得だと思います。
そうそう、チケットを買う時に食事も付けられますが、慌てずに乗ってから決めても良さそうです。
料金表はこちら、日本語表記もあります。
ショッピング
国際航路なので、航海中は免税店がオープンします。
Kitagawaのお目当てはもちろんシャンパン!驚くほど安くて、スーツケースが壊れるんじゃないかっていうほどまとめ買いしました。
ナイトクラブ
クルーズと言えばナイトクラブ。
スケジュールは船内新聞で確認できます。
カジノ
ここも忘れてはいけませんね~(笑
あまり高額のベットをしている人はいないので、普段カジノに行かない人も気軽に遊べる雰囲気です。夜はクローズするのでご注意を。
他にプールやサウナ、美容院などもあります。一度の乗船では、すべて見て周るのは難しいかも知れません。
ちなみにドレスコードはありません。ファミリーでの乗船も多く、本当に気軽に船旅を楽しめる穴場の航路だと思います。
ヘルシンキ・オリンピアターミナル
朝9時55分、フィンランドの首都ヘルシンキのオリンピアターミナルに到着です。
雲一つないお天気に恵まれました。
シェンゲン圏なのでイミグレーションはありません。
市の中心部まで近いものの、スーツケースを曳いて歩くには遠いのでトラムを利用しました。路線図やチケットは船内のインフォメーションで入手しておいたので、下船後の移動もスムーズです。
空から撮った写真も載せておきましょう。ヘルシンキの街とオリンピアターミナルの位置関係が分かるかと思います。
フィンランドでは街の中心にあるホテル・キャンプが定宿です。
タリンクではヘルシンキからエストニアのタリンへのフェリーも運航しています。
中世の面影を残すタリンの旧市街はユネスコ世界遺産にもなっておりおすすめです。合わせて船旅で訪れてみるのも面白いと思います。
タリンク・シリヤライン予約方法
チケットはタリンクシリヤライン Tallink Silja Lineのホームページから購入できます。
2012年の旅行時には英語サイトにて予約しましたが、2013年に乗ったときはなんと日本語ページができていて驚きました。支払いにAMEXを使ったらエラーが出たりして手間取りましたが、公式サイトを利用するのが一番お得です。
一方でインターネット上での手続きに不安がある場合には、日本の代理店「ネットトラベルサービス」でも予約を受け付けていただけます。同社のホームページはシリヤラインのキャビンや乗り場について詳しく紹介されているので、大変参考になるかと思います。
日本語サイト(公式)
www.tallinksilja.com/en/web/int/japanese
ネットトラベルサービス(代理店)
www.nettravel-jp.com/
2013年, 2012年以前, '13 フィンランド, '12 フィンランド, '12 スウェーデン
コメント
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元祖ゆるキャラ、ムーミンの登場ですね!
来年の夏のデスティネーションは、バルト3国or北欧3国と考えてますので、超実用的なレポートに感謝です。
バルト三国はヨーロッパの中では超オススメです。静けさがイイ!プラハ辺りも確かに中世っぽいんですが、人の多さと言ったら…
バルト三国ではタリンの城壁を気に入っていますが、ユニークなご当地料理が安く食べられるリトアニアも大好きです。僕は各国とも首都だけの訪問なので、次は田舎の方に足を伸ばすためにしっかり時間をとって再訪したいものです。
ところで、リトルミィって意地悪ばあさんだと思ってました。ムーミンもカバじゃないんですね…まったく知らずに現地でひんしゅくを買ってしまいました。(笑
ツアコンのお姉さんにも、バルト3国を絶賛
旅慣れた方ほど、お奨めされますね。
ところで、ムーミンはカバでなくて何なのでしょうか?
こんにちわ。
船はいいですね。先月、初めてのクルーズ、クイーン・エリザベス号に乗船しました。キャビンはプリンセス
にしたので、快適でした。食事もおいしかったですよ。2月には別の船に乗ります。1日の航海でもすごい船が
あるのですね。
>KITAGAWA様
船の旅って優雅ですね!ネットで簡単に切符買えるなら船旅もアリかも
>東人様
ムーミンは妖精です!!
N.ロンさん、こんばんは。
新造されたクイーンエリザベス号ですね!割と長期のプランが多い船だと思うのですが、初クルーズにいきなりクイーンエリザベスを選ばれるとは凄いですね~
クルーズに参加される方って落ち着いた年齢・職業の方が多いので、僕の場合あまり背伸びすると居心地の悪さを感じちゃうこともあるのですが、クイーンエリザベスの客層や雰囲気はいかがでしたでしょうか。
僕は来年から数年に分けて中米に足を伸ばす計画で、その中でカリブ海クルーズを組み込めればいいなぁ…と考えています。マイアミからだと10日前後のものが多数あるので、比較的手軽に楽しめそうです。クルーズってリピーターの方が多く、船上で出会う皆さんの渡航歴を聞くのも楽しみの一つです。
調べてみたところ、ご乗船なさったクイーンエリザベスも来年はカリブに向かうようですが、なんと3週間にも渡る航海!おいそれと乗れる船ではなさそうです…
来春ご乗船なるクルーズの感想もまた、ぜひお聞かせください。
クイーン・エリザベスの客層はほとんど年配の方です。キッズ・ルームもありますが、子供は数人しか見かけ
ませんでした。静かで落ち着いた船内でした。旅行としてはゆったりでした。ただし、夜用の服、靴が余分にいるので、荷物は多くなりますね。
来年、ニューヨークに行く予定にしています。それプラス、カリブ海クルーズをしたいと思って、今、いろいろ調べているところです。
中米に何回も行く予定をされてるのは素敵ですね。ブログが楽しみです。
> Yukiさん
フォローありがとうございます。
ムーミンは妖精なんですね!僕も知りませんでした。
>N.ロンさん
さっそく詳しい情報ありがとうございます。今後カリブ、地中海、南極にもクルーズに行ければと思っていますので、引続き情報交換をさせていただければ幸いです。
中米諸国やカリブ海は船や飛行機の接続が良さそうに見えて意外に悪いので、上手く周遊できるルートを模索中。取りあえず来年はL.A.から直行便のあるパナマあたりに飛ぶのが第一歩になりそうです。
ニューヨークはここ数年ご無沙汰ですが、美術館巡りにミュージカルと大都市ならではの楽しみが多く、いくらでも滞在したい大好きな都市です。まぁ実際はホテルがなかなか良いお値段なので、スケジュールを詰め込んで駆け回るのですが…(笑
どうか、素敵なアメリカ旅行になりますように!
はじめまして!来月ストックホルムからヘルシンキ行きのシリヤラインを予約しようと思っているんですが、RoundtripとDay in Helsinki cruiseの違いがわかりません。片道購入予定なんですが、Day in Helsiniki cruiseの方が安いんです。もしわかれば教えてください。よろしくお願いします。
RoundtripもDay in Helsinki Cruiseも、文字通りだと思うのですが…片道が希望なんですよね、何か間違っていませんか?
予約における英語がご心配なら、英語の得意なご友人に操作を手伝ってもらうとか、あるいは日本語で予約できる代理店のリンクも末尾に載せていますので、そちらにご相談されてはいかがでしょう。
ちょっと見てみましたが、Roundtrip(周遊)の下のOneway(片道)のチェックボックスを入れるだけで片道になるみたいですよ。
ありがとうございます!説明不足ですみません。文字の意味は分かるのですが、Onewayで購入するよりDay cruiseで購入する方が安いので何か違いがあるのかと思いまして。どちらも乗る船は同じですよね?Day cruiseで購入して帰りは乗船しない、というような事ができればそちらの方が安いのでお聞きしました。