2013
05.16

シェーンブルン宮殿 (オーストリア・ウィーン)

シェーンブルン宮殿

Kitagawa@オーストリアです。
ウィーンにあるハプスブルク家の離宮「シェーンブルン宮殿 Schloss Schönbrunn」を訪れました。ここに来るのは4年ぶり、今回はパノラマ写真を撮影してみました。シェーンブルン宮殿とその庭園は、ユネスコの世界遺産に指定されています。

シェーンブルン宮殿
Schloss Schönbrunn

【住所】 Schönbrunner Schlossstraße, 1130 Wien, AUSTRIA
【URL】 www.schoenbrunn.at/

シェーンブルン宮殿への行き方

ウィーン地下鉄U-BahnのU4号線、シェーンブルン駅Schönbrunnで下車するのが最も分かりやすいと思います。

シェーンブルン宮殿 行き方

パリのヴェルサイユ宮殿などに比べると近くて簡単ですね。
駅から宮殿の入口までは1kmほどあり、結構歩きます。

料金

チケットは色々な種類がありますので、日本語パンフレットで内容の比較検討を。
宮殿の中だけを見るImperial Tourや、グロリエッテの展望テラスや迷路庭園なども入れるClassic Passなど、興味の度合いや時間的な余裕に合わせて選ぶと良さそうです。なお、宮殿以外は後から入口でお金を払って入ることもできます。

シェーンブルン宮殿 料金

入場料は2013年4月現在、前者は11.5ユーロ、後者は18.5ユーロとなっています。
ちなみに広大な庭園の大半は解放されていますし、グロリエッテのある丘も無料で上がれますので、一番安いチケットでも充分楽しめると思います。

シェーンブルン宮殿の見学

混雑時はすぐに宮殿の見学は出来ず、チケットに表示された時刻にならないと入場できないので注意が必要です。
この宮殿の良いところは、音声ガイドに日本語版が用意されていることです。無料で借りられますので、忘れずに受け取っておきましょう。内容は浅すぎず深すぎず、かなりよくできていて見学の際の理解が深まります。
正直なところ僕自身はヨーロッパの皇室やら宮殿には興味が薄いのですが、この音声ガイドは何度か聞いており、さすがにハプスブルク家がどーのこーのマリア・テレジアがどうしたこうしたって話も覚えました。(笑

ちなみにここがハプスブルク家の所有となったのは1569年で、小宮殿がフェルディナントⅡ世によって建てられたのが1642年のこと。ヨーロッパ史の解説は割愛しますが、この頃はハプスブルク家が支配するオーストリアと今のトルコを首都とするオスマン帝国が戦っていた時代で、宮殿や庭園が作られるのはウィーン攻囲の後の話となります。1743年以降、マリア・テレジアによって本格的に宮殿の改装が行なわれて行きます。

宮殿内には1441の部屋があり、そのうち45の部屋が公開されています。この45の部屋を見て回るだけでも大変なので、これはとんでもなく大きな建物です。
まずはこの宮殿で1854年に生まれたフランツ・ヨーゼフ皇帝の居間や執務室などの落ち着いた内装の部屋を見学し、順路を追いながらマリア・テレジアによって作られた豪華な部屋を見て周ります。鏡の間では、当時まだ6才であったモーツァルトが御前演奏をしたそうです。皇帝の亡くなった2年後の1918年以降、宮殿はオーストリア共和国の所有となっています。

シェーンブルン宮殿

今回はパノラマ写真を撮影してみました。
パソコンでは写真下のスクロールバーで、スマホなら写真の上でフリックすれば、写真をスクロールできます。

シェーンブルン宮殿シェーンブルン宮殿シェーンブルン宮殿

なお、宮殿内は写真撮影が禁止されていますので、その豪華なロココ調の内装はぜひ実際に訪れてご覧ください。
ロココと言えばスペインにあるマドリード王宮の装飾も贅を尽くしており見応えがあります。

庭園

シェーンブルン宮殿は庭園も見所ですが、これがとにかく広い!
一辺1km以上あるので、代々木公園より遥かに広大です。

ぐるりと一回りしようなんて不可能なので、宮殿から丘を往復するくらいが良さそうです。丘の上に見えている建物はグロリエッテといい、1775年に建造されたものです。

シェーンブルン宮殿

最短ルートをとっても片道1kmほどあり、丘は60mの高さということなので、見かけによらず体力を消耗します…
グロリエッテの中はカフェになっており、初めてシェーンブルン宮殿を訪れた際にここで休憩をしたことを今でもよく覚えています。

宮殿を振り返って見るとこんな感じ。

シェーンブルン宮殿

のんびり丘を目指して歩きます。

オーストリア旅行記 ウィーン市内観光

庭園には彫刻が並んでいます。
う~ん、これは一体どういうシチュエーションなのか…

オーストリア旅行記 ウィーン市内観光

ようやく丘の麓までたどり着きました。
ここから始まるつづら折りの上り坂が辛いこと…

シェーンブルン宮殿

なんとか登り切り、上から宮殿を見下ろすとこんな感じです。
遠方にウィーンの街並みを望めます。

シェーンブルン宮殿

丘の上からもパノラマ写真を撮ってみました。
グロリエッテとシェーンブルン宮殿の位置関係や距離感がつかめると思います。

パノラマ写真

シェーンブルン宮殿シェーンブルン宮殿シェーンブルン宮殿シェーンブルン宮殿

パソコンでは写真下のスクロールバーで、スマホなら写真の上でフリックすれば、写真をスクロールできます。

そうそう、前回も話題にしましたがシェーンブルン宮殿には 迷路庭園 Laberinto があります。
もし時間に余裕があれば、楽しんでみてはいかがでしょうか?僕は結構こういうの好きなんですよね…

シェーンブルン宮殿の迷路庭園Laberinto

感想

まさかまたシェーンブルン宮殿に来るとは思っていませんでしたが、今回は今回で楽しめました。
庭園ではジョガーの姿もよく見かけます。ホテルから電車一本で来れるので、ブルクガルテンや市立公園に飽きたらこっちでジョギングしても良さそうです。

オーストリア旅行記 ウィーン市内観光

暑すぎず寒すぎず、ちょうど良いお天気でした。ここに来たいと言っていた本人も満足そうで何より。
帰りがけについうっかり「ヴェルサイユ宮殿は中も写真を撮れるんだけどね~」なんて話をしてしまい、今度はパリに行くことにならなければ良いのですが。(笑

プロフィール
Kitagawa

Kitagawa
南国のアイランドリゾートから地球の果ての辺境まで、4か国語の会話力を駆使して2008年から2024年までに100か国以上を旅しました!飛行機の搭乗歴は1000回を超え、2012年にはFAA(アメリカ連邦航空局)のパイロットライセンスも取得。バンコク在住。
当ブログでは今まで訪れた旅先から、写真を17205枚と心に残った体験を1101件公開しています。(2024.03.28)

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コメント

    • MAS
    • 2013年 5月 26日

    いつも楽しく拝見しています。
    北川さんに会いたいな〜って写真や文章を読んでて思ってしまいますね。笑

    バンコクの日常みたいなのももうちょっと知りたいです!
    今後も日記の更新楽しみにしていますね☆

    • kitagawa
    • 2013年 5月 26日

    MASさん、こんばんは!
    コメントをいただきありがとうございます。blog読んでますよ~っていうような何気ないコメントが、けっこう更新の励みになるものです。いつかどこかでお会いする機会もあるかもしれませんね。

    ところでバンコクの日常ですか…かなり世間からずれた日々を過ごしているので、正直これは困った。
    買ったばかりの車をさっそくぶつけたとか、通っている美容院が値上げしたとか、どうしようもない話ばっかりになってしまいそうです。(笑
    6月はタイの3か所のホテルに滞在するので、これはできる限り記事にする予定ですが、ドイツから食材を買っていく予定なので、たまにはお料理の話題でも書いてみようかなぁと思います。

    • N.ロン
    • 2013年 5月 31日

    こんにちわ。
    丘からの景色が素敵ですね。残念ながら時間がなくて下から見上げただけでした。
    先日、イギリスから帰ってきました。なにか、グリニッジの展望台から見た景色と少し似てます。
    ドイツの話題も楽しみです。来年、行く予定です。
    これからも、ブログを読ませていただきます。

    • kitagawa
    • 2013年 6月 01日

    N.ロンさん、イギリスからお帰りなさいませ!
    シェーンブルン宮殿は、写真で見ると近そうに見えるんですが、ほんと半端ない距離ですよね。今回も暑い中を丘の上まではなんとか登ったのですが、あと一歩のグロリエッテの展望台まではたどり着けませんでした。あぁチケットがもったいない…
    ドイツの記事も追々アップしていきますので、今後ともよろしくお願いします。

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