2025
09.03
Navruz Palace

ドゥシャンベ最大の見どころナヴルーズ宮殿 Navruz Palace を見学(タジキスタン)

ドゥシャンベにある謎の建築物、Navruz Palace。幸運にも中を見学でき、その広さと豪奢な装飾に圧倒されました!多目的に使用されているので何の建物と一言で説明しにくいのですが、ドゥシャンベ観光でぜひ訪れたい見どころです。タジキスタンの伝統的な建築様式に沿いながら贅を尽くした室内装飾に驚かされること間違いありません。

観光名所が少ないと言われがちなタジキスタンの首都ドゥシャンベ。
Kitagawaも サマルカンドからドゥシャンベへの移動で見たザラフシャン山脈のダイナミックな景色 で十分満足して(というか疲れ果てて)いたのですが、友達が一か所見た方が良さそうなところがあると言うので、まずはその Navruz Palace とやらに来てみました。

ナヴルーズ宮殿
Navruz Palace (Kokhi Navruz)

【住所】 14/2, Ismoil Somoni Avenue, Dushanbe, TAJIKISTAN
   タジキスタン共和国 ドゥシャンベ イスモイリ・ソモニ通り
【TEL】 +992   93 880 0142

Google Mapでは“カルチャーセンター”というよく分からない説明ですが、Tripadvisorを見ると堂々の1位になっている施設。しかし何をするところなのか、どうやって中に入るのか、さっぱり分かりません…ほかの旅行者の口コミを読んでも外観だけを眺めて帰っている人が多いようです。

Navruz Palace

上には Кохи Наврӯз と書かれていて、キリル文字の発音なら「コヒ・ナヴルーズ」と読めます。
この正面から見上げた天井やシャンデリアだけでも十分立派ですね。

ナヴルーズ宮殿

勝手にエレベーターや階段を上がって建物内を探検。
営業しているのか不明ですが映画館のほかボーリング場やビリヤードがあるっぽいので、確かに何らかの文化施設のようではあります。

ボーリング ビリヤード

でも入り方が分からないんですよ…なのでそれっぽいドアをガチャガチャやってみました(笑
ところが一つも開かず、諦めて帰ろうとしていたら警備員さん?兵隊さんみたいな人に声を掛けられて、もし中を見たいなら正面の階段で待っているようにと言われました。

コヒ・ナヴルーズのガイドツアー

階段に座り込んでいたら、アメリカ人の団体客と一緒に館内の見学に入れてもらえました。これが定期催行されているガイドツアーなのか、あるいは団体客を率いている旅行代理店が手配したガイドなのかは不明ですが…ともかく中を覗く機会に恵まれました。(有料です)

ドゥシャンベ 見どころ 観光名所

コヒ・ナヴルーズ、もといナヴルーズ宮殿。その扉を開けば内側には贅を尽くした信じられないほど豪華な空間が広がっていました!建築工事に5年を要し、2014年のオープン。ボーリング場やビリヤード、ディスコや映画館もありますが、宮殿のメインは十数あるホールとのこと(数が資料によって異なります)。国際的なサミットや国家的なイベントに使用されるそうで、以下に見学した5つの部屋を紹介します。

Didor Hall

天井の色彩が鮮やかで、両袖にある木製の階段の彫刻も素晴らしい。ここは予約すれば市民が結婚式に使えるらしく、確かに結婚披露宴の準備が行なわれていました。

Navruz Palace

Zarandud Hall

こちらの円形のホールはタジキスタン産のさまざまな貴石で装飾されていました。柱や床が美しくて見入ってしまい…青い石柱だけでも何本あるのやら。

KOKHI NAVRUZ

Arzhang Hall

宮殿内で最も天井が高いホールで、巨大なシャンデリアが圧巻。白地に金箔というデコレーションが上品ですね。僕は寄木細工の床を興味深く観察しました。

Navruz Palace

Guliston Hall

まだまだ続きます、石に金と来たら次は木。あらゆる高級木材が組み合わされているようです。柱にも手彫りの装飾がびっしり貼られていましたが、近くでみると粗い部分も目立ったり…

コヒ・ナヴルーズ

最後に見たのは小さめのミーティングルームで、鏡の間とでも呼びましょうか。壁は全面、カットしたカラーミラーを組み合わせて模様が組まれています。近隣の大国の国旗がビーズで描かれていて、そこに ШОС Душанбе という文字も確認できたので、恐らく上海協力機構(SCO)の2021年サミットに使われた部屋でしょう。

KOKHI NAVRUZ

この宮殿の来歴についてはタジキスタン観光開発委員会の記事が分かりやすく、信頼にも足ると思います。以下にリンクを張っておくのでご参考に。

“KOKHI NAVRUZ” – a masterpiece of the era of independence
ctd.tj/en/2023/09/22/kokhi-navruz-a-masterpiece-of-the-era-of-independence/

なお、どの写真にも人を写し込んでいませんが(撮影するタイミングにとても苦労しています)参加者は割と自由に各ホール内を歩き回ることができました。アメリカ人観光客の皆さんなんてそこら辺のイスに座って休憩までしていましたからね(笑
そのほかのドゥシャンベの見どころについては、当ブログ内の タジキスタン旅行記ドゥシャンベ観光 のページにまとめているのでご覧ください。

プロフィール
Kitagawa

Kitagawa
南国のアイランドリゾートから地球の果ての辺境まで、4か国語の会話力を駆使して2008年から2025年までに100か国以上を旅しました!飛行機の搭乗歴は1000回を超え、2012年にはFAA(アメリカ連邦航空局)のパイロットライセンスも取得。バンコク在住。
当ブログでは今まで訪れた旅先から、写真を18691枚と心に残った体験を1194件公開しています。(2025.09.03)

2025年, '25 タジキスタン

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