2015
01.02

国際写真センター (ニューヨーク)

国際写真センター ニューヨーク

Kitagawa@U.S.A. です。
マンハッタンにある 国際写真センター International Center of Photography にやって来ました。目的は現代を代表するフォトグラファーの一人 セバスチャン・サルガド氏 Sebastião Salgado の特別展。旅好きなら絶対に見ておきたい作品ばかりで、ここニューヨークで見られるとは最高のタイミング!少数民族や大自然の写真に心を打たれ、すぐにでも都会を抜けて旅立ちたくなる衝動に駆られます。

Sebastião Salgado セバスチャン・サルガド

セバスチャン・サルガド氏は1944年ブラジル出身の写真家。時間をかけた取材とモノクロによる写真が特徴で、世界各地を訪れて撮影した作品は数多くの賞を受賞しています。その凄さは前に立てばすぐに分かります、訴えかけるというより吸い付けられるような不思議な力を感じるものばかり。旅好きなら一目見た瞬間から惹き込まれること間違いありません。

今回の特別展は氏のライフワークともいえる「ジェネシス Genesis」の中から、厳選された写真をデジタルプリントで紹介するもの。じっくり鑑賞するため、この日ばかりは一人で訪れました。

国際写真センター ニューヨーク

氷河、砂漠、滝、密林。美しくも過酷な環境の中で逞しく生きる人や動物を、計算された構図とダイナミックな遠近感で切り取った写真ばかり。息を飲む写真とはまさにこれ!ライティングやコントラストからは神々しさも感じられ、モノクロのプリントから溢れ出る生命力、自然の厳しさと生きる力に圧倒されます。

そして驚くのはそのフィールドの広さ。展示はエリアごとに分けられており、フォークランド、パプアニューギニア、ナミビア、ベネズエラ、おいそれと行くことが難しい秘境ばかり。どの作品も写真集で見ているのですが、大判プリントの迫力は凄まじく、心を強く揺さぶられ、時には写真の前で立ちすくんでしまうほど。なんとも贅沢な展示内容に感激ですが、ぐったりと疲れてしまいました。

International Center of Photography

各作品には撮影地や部族についての説明もあり、理解が深まります。国際写真センターにおけるセバスチャン・サルガド氏の写真展は 2014年9月19日から2015年1月11日まで。残念ながら既に終了していますが、日本でも時々展示があるのでまだ見たことが無い方は是が非でもチェックしてみてください。

ちなみにここ国際写真センターは報道写真家ロバート・キャパの弟コーネル・キャパによって1974年に設立された施設で、どちらかというと報道寄りの写真を多く所蔵・展示しています。訪れる際はウェブで現在行なわれている特別展のご確認を。

国際写真センター
International Center of Photography

ニューヨーク、マンハッタン島 6番街と43丁目の角

【住所】 1133 Avenue of the Americas, 43rd Street, New York, NY 10036 U.S.A.
【TEL】 +1   212 857 0000
【URL】 www.icp.org/

プロフィール
Kitagawa

Kitagawa
南国のアイランドリゾートから地球の果ての辺境まで、4か国語の会話力を駆使して2008年から2024年までに100か国以上を旅しました!飛行機の搭乗歴は1000回を超え、2012年にはFAA(アメリカ連邦航空局)のパイロットライセンスも取得。バンコク在住。
当ブログでは今まで訪れた旅先から、写真を17431枚と心に残った体験を1112件公開しています。(2024.12.02)

2015年, 2014年, '14 アメリカ合衆国, '15 アメリカ合衆国

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