03.17
ガーナ共和国のビザ申請 (タイ・バンコク)
今日は西アフリカのガーナ共和国のビザを取得しました。
ガーナの在外公館は原則として居住者にしかビザを発給しておらず、西アフリカにある国の中でも現地でのビザ取りに苦労することで有名な国の一つです。自身のビザ申請と合わせて、各国における発給状況もまとめました。
ガーナ共和国への入国にはビザが必要
西アフリカにある ガーナ共和国 Republic of Ghana への旅行にはビザ(査証)が必要です。アフリカはほとんどの国でビザが要りますね、現在のところガーナ入国でビザが免除されるのは ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)の国民のみです。
なお、ガーナについて日本語のガイドブックは最近出ておらず、また西アフリカのビザ事情は大変流動的です。旅行にあたって集めたガーナビザ関連の口コミ情報も簡単にまとめておきます。より新しい情報をお持ちの方がいれば、ぜひコメント欄にて教えてください。
駐日ガーナ共和国大使館
もっとも簡単なガーナビザの取得方法は 東京 のガーナ大使館での申請です。
必要書類は パスポート原本、イエローカード(黄熱病予防接種証明書)、申請書(ホームページからダウンロード)4枚、個人履歴書(ホームページからダウンロード)4枚、写真4枚、航空券の写しまたは日程表4枚です。
ビザの受付時間は火曜日と木曜日の午前10時~午後12時半のみ。料金は2015年3月現在、シングル 9,440円、マルチ 11,000円となっており、申請の翌々日の午後以降に受取り可能とのこと。追加で 3,000円を支払うと当日の午後4時半の受取りもできるそうです。
【URL】 www.ghanaembassy.or.jp/jp/
【TEL】 03-5410-8631
オンアライバルビザ
ガーナの空港ではオンアライバルビザ(到着ビザ)を発給していません。
ビザを持たずに空路で来たら強制送還されたとの日本人旅行者の伝聞情報もありますので要注意。通常はビザが無いとガーナ行きの飛行機に乗れないはずです。
トーゴ共和国ロメでのガーナビザ取得
ガーナの東隣にあるトーゴ共和国の首都 ロメ のガーナ大使館では居住者にしかビザを発給していません。申請を拒否されたという 2012年、2013年の旅行記が確認できました。ここは隣国にも関わらず、交渉の余地はまったく無いようです。
ベナン共和国コトヌーでのガーナビザ取得
さらに東にあるベナン共和国の中心都市 コトヌー のガーナ大使館でも居住者にしかビザを発給していません。
南アフリカ共和国でのガーナビザ取得
南アフリカ共和国にある大使館・領事館では居住者にしかビザを発給していません。日本大使館のレターがあっても対応は変わらないようです。
マリ共和国バマコでのガーナビザ取得
かつてビザが取りやすかったマリ共和国の首都 バマコ のガーナ大使館では2012年以降、居住者にしかビザを発給していないようです。申請を拒否されたという 2013年の旅行記が確認できました。
ブルキナファソ共和国ワガドゥグでのガーナビザ取得
ガーナの北にあるブルキナファソ共和国の首都 ワガドゥグ でガーナビザを取ったという 2013年、2014年の旅行記が確認できました。比較的旅行しやすい周辺国で、観光客がビザを取れる可能性がある唯一の場所がワガドゥグのようです。申請を試みる場合はガーナ訪問の理由を自己推薦書として書面で提出し、なぜ事前にビザを取って来なかったのか執拗なインタビューを受けるとのこと。時間に余裕があって不愉快な対応にも耐えられる精神力をもってしてもビザを得られるかどうかは運次第。最終的に発給されないケースも多いようです。
国境ビザ
ガーナとトーゴの間のアフラオ国境で 緊急ビザ を取って入国したという 2011年、2012年、2013年の旅行記が確認できました。ただしここも発給されないことがあるようです。
料金は 150USD で、滞在期間は交渉次第。ペナルティという名目で 100USD の賄賂を別に要求されるケースも多いようです。幸いガーナの公用語は英語なので上手く交渉すれば 150USD のみでビザが下りるようですが、いずれにしても旅慣れた旅行者向けでしょう。今回は最悪このパターンでの入国を考えていました。
ビザは事前に取得しましたが、実際にトーゴのロメからアフラオ国境を通過してガーナに入国してみました。国境の越え方はロメからアクラへの行き方のページをご覧ください。
タイ・バンコクにあるガーナ領事館でのビザ申請
さて、先日バンコクでベナン共和国のマルチビザを取得した勢いで、ビザの取りにくいガーナビザも取ってしまうことに。東京だと週に2日しか受け付けていないのがネックですが、バンコクなら意外に早いかも知れません。
ガーナ領事館は英語のホームページを開設しています。電話での問い合わせにも丁寧に対応していただけて好感が持てます。ただしタイでもビザ申請は在住者のみとなっており、残念ながら個人旅行者がバンコクでガーナビザを取ることはできません。
必要書類
・ パスポート原本(有効期限まで6か月以上あること)
・ イエローカード(黄熱病予防接種証明書)原本
・ 帰国便の航空券の写し
・ ホテルの予約控え
・ ガーナ共和国からの招聘状(商用の場合)
・ タイ国内企業発行の雇用証明書
・ 写真(パスポートサイズ)6枚
ベナンのように登記簿や招聘状が要らない代わりに、ガーナは飛行機やホテルの予約が必要です。フライトは既にパリからのエールフランス航空を取ってあるので、ホテルは首都アクラにある ノボテルアクラシティーセンター に予約を入れておきました。2つお隣の国の発着ですが旅程表を添付したところ特に問題ないとのこと。タイにある大使館の中では必要書類が少なめで(銀行残高証明が不要なのは珍しい)まず却下されることは無いでしょう。ところで写真の枚数の多さが異様ですね、こんなにたくさん何に使うんでしょうか?
バンコクのガーナ領事館はラマ9世病院(ロンパヤバーン・プララマガオ)のすぐそば。病院の西側にある細いソイの奥にある水色のラインが入ったビルの1階です。このように領事館のスタッフが電話で教えてくれたから辿りつけたものの、住所やWebの地図だけでは絶対に分かりませんよコレ。
こちらが入口の様子。本当にやっているのか不安になるほど静まり返っていました。
申請はいつ来ても良いと言われていましたが、念のため電話でアポイントメントを取っておいて正解です。
オフィスの中には入らず、スタッフと表の円卓を囲んでビザ申請の手続き。ここはタイ語が通じないのですべて英語でのやり取りです。書類が揃っているかチェックをして、問題が無ければ申請書1枚をその場で記入します。ビザ代の請求はバーツ建て。ドルで払った方がお得な気がしますが、細かいことにケチを付けても良いことは無いのでバーツで払っておきました。
通常は5営業日後の受取りで、例えば水曜の午後に出せば月~火に上がるとのこと。それでは遅いので追加で900バーツを払って短縮してもらうことに。午後2時に申請して近くのRCAでビールを飲んでいたところ、3時過ぎには携帯に電話があってもう出来た!とのこと。早っ!閉館ぎりぎりの3時半にはパスポートをピックアップし、あっさり当日中に終わってしまいました。
こちらがガーナビザ。発給日から3か月有効で30日間滞在できるシングルエントリービザです。半年有効のマルチエントリービザも取ることができます。
お部屋の片隅にはガーナっぽい写真や置物がありました。
いや、ガーナがどんな国なのかはまったく知りませんが…雰囲気ですよ雰囲気(笑
これでバンコクで取れるビザはすべて手に入れたので、あとはトーゴ共和国のビザを東京で申請します。
トーゴは国境でもビザを取れるのですが、今回はベナンの山奥から入る予定で国境には係員一人すらいないという情報を得ている(入国後に警察に行ってスタンプをもらうらしい)ので、結局アフリカのビザはすべて取ってから出かけることになりそうです。
Consulate of Ghana, Thailand
ビザ申請は在住者のみ。申請の5営業日後発給、追加料金で即日発給も可。
住所のRimklongsamaem Roadとは、ラマ9世病院の西側の細いソイのことのようです。
【住所】 Promsuan Building, 976 Rimklongsamaem Road, Bangkok 10320 THAILAND
【TEL】 +66 2 641 5214
【FAX】 +66 2 641 5215
【URL】 www.ghanaconsulate-thailand.com/
【受付時間】
午前9時30分~午後3時30分
【料金】
40 USD (3か月有効、シングルエントリービザ)
80 USD (6か月有効、マルチエントリービザ)
パスポートの入出国スタンプ
左下の2つが実際に旅行した時のガーナの入国・出国のスタンプです。
観光については ガーナ旅行記 のカテゴリーをご覧ください。
更新履歴
2015年 3月17日 作成
2016年 2月07日 入出国スタンプの写真を追加
2016年 7月08日 アフラオ国境情報追記
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