07.07
トーゴ・ガーナの陸路国境越え(ロメ~アフラオ~アクラ)
奴隷海岸に沿って陸路で旅する時に通過するトーゴ共和国とガーナ共和国の国境情報をまとめます。
西アフリカの中では比較的簡単に抜けられるボーダーですが、さすがに誰一人観光客を見かけない地域で移動も一日がかり。現地でガーナビザを取得できない点と、国境を越えた途端に言葉や通貨が変わるので事前の準備も大切でした。
西行き: トーゴ(ロメ)から ガーナ(アクラ)への行き方
トーゴ共和国の首都 ロメ Lomé は国境に接しています。ロメ中心部からガーナとの国境まで3km、バイタクで7分。
入国に必要な ガーナビザ は国境での取得不可、周辺国でもまず取れないので旅行前にビザを入手する必要あり。向かうガーナ共和国の公用語は英語、通貨はガーナセディ、国境に両替屋が多数うろついておりATMもあり。ガーナ入国後は首都 アクラ Accra まで200km、ミニバスが頻発しており所要4時間。
東行き: ガーナ(アクラ)から トーゴ(ロメ)への行き方
ガーナ共和国の首都 アクラ Accra から国境の町 アフラオ Aflao までは200km。アクラ中心部マコラマーケットそばのTudu Stationからミニバスが頻発しており所要4時間。
入国に必要な トーゴビザ は国境で取得可能。向かうトーゴ共和国の公用語はフランス語、通貨は西アフリカ・セーファーフラン。トーゴの首都 ロメ Lomé は国境に接しており中心部まで3km、バイタクで7分、徒歩なら30分。
両替について
ロメ市内の銀行でセディへの両替は行なっていない。ユーロから西アフリカ・セーファーフランへの両替はノーコミッション&公定レートで可能。
ガーナ側に銀行のATMがあり、ここでセディを引き出せたという口コミを見つけましたがKitagawaのカードではエラーになってしまいました。国境をうろついている両替屋の言い値は10,000フラン→63セディで、良いレートとは言えませんが他の国境と同程度です。
ガーナの首都アクラ~アフラオ国境のミニバス運賃
運賃は毎年上昇傾向にあり。
2011年 8セディ、ロンプラ情報 10セディ、2015年現在 18セディ前後。
まずはトーゴのロメからガーナに入国してアクラに向かう様子をまとめます。
朝9時半にノンビリと出発。トーゴの首都ロメの中心部から国境までは一本道なので迷うことはなく、大通りで西に走る車を拾うか路上でたむろっているバイタク(zemi-johns、ゼム)をつかまえて国境へ。いずれもフランス語での料金交渉が必要。所要7分、200フラン(20円)でした。
アフラオ国境 Aflao Border
国境の左右に建物がいくつも並んでいて分かりにくい。
通りの北側(ロメから来た場合は向かって右側)にある粗末な小屋が出国のイミグレのようで、机があるだけの簡素なもの。誰一人並んでおらず、渡された用紙に記入してパスポートを出せば出国印をもらえました。
星マークの付いた大きなゲートを歩いてくぐり国境越え。
まずは検疫の建物でイエローカードを提示、サーモグラフィが置いてあってビックリ。イミグレはコンクリート造の立派な建物で、パスポート読取り用のスキャナや顔写真を撮るカメラまであってガーナの発展ぶりが垣間見れました。入国印は左奥の小部屋で捺すようで、TVを見ながらふんぞり返っている役人がいましたがパスポートを出したら賄賂の要求もなくあっさりスタンプをもらえました。
ガーナ側から見たアフラオ国境の様子、左の建物がイミグレです。
うろうろしていると誰かしら手助けしてくれました。それでも越境には25分を要しました。
アフラオから首都アクラまでのミニバス
ガーナではミニバスのことを TRO-TRO と言います。
国境を越えると両替屋とミニバスの客引きに英語で声をかけられました。今までずっとフランス語圏だったので鬱陶しいどころか会話のしやすさが嬉しいですね!つい無駄話をしてしまいました(笑
道路がカーブしているところに TRO-TRO が並んでおり、屋根の上に行き先が書いてあるので分かりやすい。周りのアフリカ人を見ていると客引きを無視して次に出そうな車を選んで乗っていたのでそれに倣いました。先に来た人から良い席(前の方)を選ぶことができ、満員になり次第出発するのはどこも同じです。
2015年5月現在、アクラまでの料金は車の良し悪しに応じて 18~19セディ程度。出発が近くなるとまとめてお金を集め、金額が入ったチケットも渡されるのでボラれることは無さそう。僕らの車は 18セディ(582円)でした。
また、大手バス会社STCもアクラ行きの車を往復させています。(この日は日曜日のためSTCはお休みでした)
何か乗り物に乗れば必ずトラブルに見舞われる西アフリカ。
冗談抜きで毎回何かしら起こるので呆れるどころかもはや期待すらしていますが、やっぱり途中で車がブッ壊れてしまいました。出発する前からラジオが煙を吹いていてこれはヤバそうだなぁと様子を見ていたら床下のドライブシャフトから異音!そっちかよ、訳が分かりません。
運転手さんがどこかに電話をかけ、代わりの車がやって来るまで20分。驚くほど早い!このパターンは初めてです。
ちなみに新しい車はシートが一列少なく、最後尾に座っていた家族がその場に取り残されるなど詰めの甘さは相変わらず。やっぱり当地では少しでも前の方に座らないとろくな目に遭いませんね…
道中は警察の検問が何か所かあります。西に向かう車のチェックが厳しいようで、2度目の検問所でアフリカ人全員が小屋に連れて行かれてしまいました。外国人が調べられることは稀なようで、ベナン・トーゴ・ガーナの三か国では毎回パスポートの表紙を見せて終わりでした。
検問所の周りに屋台村が出来ているのがアフリカらしい。
みんなが戻って来るまで暇なので道ばたでポテトのフライを買ってみました。5個で1セディ(32円)、これが美味しい!ピリ辛ソースとよく合います。(後ろのSTOPって書いてあるところが検問です)
その後は順調で、かなりスピードを上げて飛ばしていました。
ガーナの路面状態は良好で、アクラが近くなると片側二車線になりまるでタイの郊外のような雰囲気。自動徴収の料金所や道路の立体交差は西アフリカで初めて目にしました!スゴイねガーナ。
午後2時半、アクラに到着。ロメからアクラまで計5時間でした。
ちょうど ノボテルアクラ シティセンター ホテル の横を通ったのでそこで降ろしていただきました。市内の様子は ガーナ旅行記アクラ観光 のページをご覧ください。
アクラからアフラオ国境までのミニバス
次に反対向き、ガーナからトーゴのロメに向かうパターン。
首都アクラから国境の町アフラオに向かう車も頻発しています。場所はダウンタウンの マコラマーケット Makola Market に隣接する Tudu Station から乗車できるので便利。帰りは自前のバスターミナルを持つ大手のSTCに乗ってみました。ちなみに車内の狭さは TRO-TRO と大差なし。運賃も変わらず 18セディ(582円)でした。
やはり満席になり次第の出発。大して待たずに席が埋まり、午後1時54分に動きました。
ところが郊外の交差点でトレーラーが故障で道を塞いで大渋滞!こうなると物売りが湧いてきて、車の窓越しにお菓子や飲み物を手に入れて腹ごしらえを始める乗客たち。見ていると、掛け時計、ランタン、トイレの便座、モノポリーまで売りに来て、その品揃えは支離滅裂です。
ほかに印象的な出来事として、前に座っているお兄ちゃんがiPhoneを取り出してイヤホンなしの大音量で音楽を流し始めました…いや迷惑でしょ、さすがに誰か文句を言うかな?と眺めていたら周りの客も一緒に歌いだす始末。旅を通して少しはアフリカを知った気になっていましたが、やっぱり永遠にアフリカ人を理解することはできないと最後に思い知るのでした(汗
アクラを出ればあとは順調、東行きの車はノーチェックで検問所もすべて素通りでした。
車内はエアコンが効いていましたが、日差しが強く陽に当たる腕が熱い!長袖にしておいて良かった。
午後5時40分、アフラオ国境に到着。アクラからの乗車時間は約4時間でした。
出国のイミグレは入国と同じ北側(アクラから来た場合は向かって左側)の建物です。入国の時と同じ用紙に記入し、パソコンで写真を撮られ、例の役人の小部屋でスタンプをもらい、拍子抜けするほどスムーズでした。
歩いて国境を越え、トーゴ入国は南側(アクラから来た場合は向かって右側)のイミグレで。
相変わらず粗末な小屋に過ぎませんが、ここではビザのオンアライバル発給も受けられるので数人が手続きをしていました。Kitagawaはマルチの トーゴビザ を持っているので入国印が一つ増えるだけ。用紙なし、質問なし、賄賂なし、あっという間。
国境からロメの中心部までは3km、たむろっているバイタク(zemi-johns、ゼム)を利用します。料金交渉はフランス語が有利、イビス ロメ センター ホテル まで200フラン(20円)でした。
お願い
次回の旅行のため、最新の情報をお持ちの方がいればぜひコメント欄へ。
コメント
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2024/08/12(今)アクラにいるのですが、トーゴのアライバルビザは廃止になり、e−ビザ一択とのこと。
慌てて申請してヤキモキしてるところです(笑)
明日までに審査通ってくれ〜