11.23
エバーグレーズ国立公園 マングローブ1万の島ボートツアー (北米・フロリダ)
Kitagawa@U.S.A.です。フロリダ半島最南端にある エバーグレーズ国立公園 Everglades National Park を観光して来ました。その面積は東京都の約3倍にも及び、ユネスコ世界遺産だけでなくラムサール条約にも登録されています。大湿原を埋め尽くすマングローブの密林を小舟に乗って覗いてみました。
Everglades National Park
エバーグレーズ国立公園
アメリカ合衆国フロリダ州の南端は湿原地帯となっており、5,247km²にも及ぶ広大な自然保護区。
その自然保護区を含む6,105km²がエバーグレーズ国立公園で、1979年にユネスコ世界遺産として、1987年には湿地を保護するためのラムサール条約にも登録されています。
見学できる場所は数か所あり、マイアミから近い シャークバレー Shark Valley、南の最果てにある フラミンゴ Flamingo、北西のメキシコ湾に面する エバーグレーズシティ Everglades City、そして公園外となりますが ビッグサイプレス国立保護区 Big Cypress National Preserve 辺りが主な見どころ。
いずれも 国立公園内では道がつながっていない ため、まずはどこに行くか決める必要があります。
今回は「Ten Thousand Island (1万の島々)」の異名を持つ見どころ、マングローブの群島とそこに生息する野鳥たちに会いにエバーグレーズシティまで足を延ばしてみることにしました。地図、行き方、泊まったホテルなどもページ末尾でご紹介します。
シーズン
意外なことに 冬がベストシーズン とのこと。
僕らは1月に訪れましたがさすがフロリダですね、お天気が良いと日中はシャツ1枚で過ごせてしまう気候でした。(湿地帯のため5~8月は蚊が大量発生するそうです)
予約
実は当初、マイアミの南にある ビスケーン国立公園 Biscayne National Park を訪れる予定でした。
ところが内務省国立公園局 www.nps.gov/ のサイトを見るとビスケーンでは船の運航が一時規制中で…急きょ目的地をエバーグレーズ国立公園に変更した次第。あまり下調べせず現地入りしてから情報を集めるのはいつも通りですが、このNPSのサイトは充実しており要チェックです。
エバーグレーズのボートツアーは以下のサイトから申込みを行ないました。
前日とあって手元には自動送信のメールが返って来たのみ、果たして予約が通ったのか確信が持てませんが、とりあえず当日の朝ビジターセンターに行っちゃえ!ということでエバーグレーズシティに向けて出発しました。
www.evergladesnationalparkboattoursgulfcoast.com/mangrove.php
ビジターセンター
こちらがナショナルパークのビジターセンター、Gulf Coast Visitor Center。
ボートでの見学が基本になり、真ん前が船着き場になっていました。
売店のキャッシャーでツアー代金を払ってチケットを受け取りました。
朝は9時から日に8回以上のツアーが出ているので直接ここに来ても参加できるのかも知れませんが、ネット予約の方が少し安いようです。
一万のマングローブ島
エバーグレーズシティの周辺は数え切れないほどの島が集まり、一大マングローブ林を形成しています。
淡水と海水が混ざり合う独特の環境下、固有種も生息しているそう。
ツアーは 10,000 Islands Tour と Mangrove Wilderness Tour の2コース。
小さい船の方が冒険気分を味わえるかな?と思い今回は1艘6人までで催行される後者の マングローブ・ウィルダネス・ツアー に参加、手前の屋根なしボートに乗船します。
マングローブ・ウィルダネス・ツアー
参加者は4人、ガイドさんとともにいざ出発!
最初は結構なスピードで飛ばして行きますが、途中で水鳥を見かけたら速度を落として説明してくれたり。イスがくるくる回るので全方向を見られます。
ここは 多くの野鳥 が生息しています。
毎年海外までバードウォッチングにも出かけるKitagawaですが、双眼鏡や望遠レンズなど事前にしっかり準備をして来なかったことが悔やまれます。定番の鳥は フロリダで出会った野鳥たち のページに写真と名前をまとめました。
ボートの上からビデオも撮ってみました。
マングローブツアーの雰囲気は以下の動画を参考にしてください。
後半はゆっくり密林の中へ。島の間を駆け抜けるだけかと思っていたのでこれは嬉しい展開!
陽は木々に遮られ、辺りも静まり返っており、場所によっては生分解していく独特な臭いも。
凪いだ水面、密林を出れば水も澄んで美しい!
しばらくここに船を停めて、大自然と美味しい空気を満喫させていただけました。
1時間45分のショートトリップを終えてビジターセンターに戻って来ました。
アメリカでは年1か所ずつ国立公園を訪れていますが、船に乗って見学というのは初体験。ポイントを押さえて連れて行ってもらえるのでツアーも良いものですね!
カヌー・カヤック
カヌーやカヤックで楽しむこともできるようです。
こちらは朝10時出発、所要4時間とのこと。体力に自信のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか?
展望台
ビジターセンターからCopeland Ave.を渡った先に展望台があります。
歩いて5分、無料で登ることができました。
どーんと広がる密林、爽快な景色!
階段は108段とのこと。
行き方
拠点となるのはフロリダの エバーグレーズシティ Everglades City の町。
場所を以下に示します。
僕らは フロリダ半島ドライブ旅行 の途中で立ち寄りました。
マイアミから続く国道41号線は定規で引いたような一直線の道を延々と走ります、正直ダルい!なおマイアミ国際空港からの距離は80マイル、2時間ほどで着きます。
ホテル
エバーグレーズシティは小さな町。
インターネットから予約ができてWi-Fiも使えるホテルは エバーグレーズ・シティ・モーテル Everglades City Motel の一か所のみでした。宿泊先はここに決め打ちで良いでしょう。
典型的な北米のモーテルの作り。
お部屋の設備は充実していて冷蔵庫に電子レンジ、シンクやテーブルまで揃っていてスペースも広めでした。
なお、ボートツアーはビジターセンター以外からも出ているようで、何社かあるのかも。
ツアーを予約せずに訪れた場合はモーテルで相談してみるとパンフレットを貰えます。
感想
エバーグレーズシティから行くエバーグレーズ国立公園のボートツアー。
まずは多くの野鳥に出会えたのが嬉しく、風を切って疾走する爽快感、そして動植物が腐敗し自然に還っていく香りなども感じることができました。およそ2時間という所要時間、ガイドさんの説明も丁度よいボリュームで、お手軽に自然保護区を見られます。マイアミからは距離がありますが足を延ばす価値ありです!
一方で楽しみにしていたワニさんに出会えなかったのが残念。この一帯は拓けた陸地が少ないせいかも知れません。
次回はアリゲーターやクロコダイル、運が良ければマナティも見に、フラミンゴやシャークバレーの周辺もぜひ散策してみたいと思います。
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