05.23
羽田発パリ行き AIR FRANCE 新ビジネスクラス搭乗記
Kitagawa@Paris です、ボンジュール!今年は前々から乗ってみたいと思っていた エールフランス航空 AIR FRANCE を利用して旅程を立ててみました。シートは昨秋リニューアルされたばかりの新ビジネスクラス!欧州キャリアらしいサービスの距離感も心地よく、フランス旅行におすすめです。
ここでは羽田-パリ線を例にご紹介します。
成田-パリ線は、成田発パリ行きエールフランス航空ビジネスクラス搭乗記 をご覧ください。
エールフランス航空の新ビジネスクラスでヨーロッパへ!
これまでヨーロッパへのフライトは、渡航先と気分によってキャリアを選んできました。
何度かお世話になった JAL(ファーストクラス)をはじめ、ブリティッシュエアウェイズ(ビジネスクラス)、カンタス航空(ビジネスクラス)、フィンエアー(ビジネスクラス)、タイ航空(ビジネスクラス)、ルフトハンザ航空(ビジネスクラス)、イベリア航空(ビジネスクラス)、あとどこがあったかな…いずれにしても、直行便のあるワンワールドやスターアライアンスへの搭乗ばかりです。
次はどこの航空会社にしよう?と迷っていたところ、機内でお借りした雑誌の特集で エールフランス航空がシートをリニューアル との記事を発見☆そう言えば何度か当ブログでもエールフランスに乗ってみたいと書きましたっけ。ツイッターでつぶやいたところ羽田発パリ行きに最近搭乗されたフォロワーさんからも良かったとの感想をいただき、今年はエールフランスの翼で飛んでみることにしました。
エールフランス航空はパリを拠点に、ヨーロッパの各都市への就航はもちろんのこと、意外なところではフランスが宗主国だった西アフリカ諸国にもネットワークを広げています。(紺色の丸がAir France、水色の丸がKLMの就航地)
せっかくなので久しぶりにアフリカ旅行も絡めまして、今回は 東京発、パリ経由、ベナン共和国行き としてチケットを発券。パリでストップオーバーを入れ、さらに別切りで パリからスペインのマドリッド往復 のチケットを、これも日本のエールフランス航空で購入しました。
こちらは先月JALの機内にてお借りした雑誌の1ページ、フィガロのパリ特集号だったかな。
アライアンスがスカイチームのせいかエールフランスの口コミって少ないのですが、プロモーションはそれなりに行なわれているようです。今年の春の旅行にタイトルを付けるとすれば、エールフランス航空ビジネスクラスで行く、フランス・スペイン・ポルトガル3か国と、西アフリカ3か国の旅 って感じでしょうか。いつものように全便とも日程の変更が可能なチケットですが、結果として全体で6週間を超える長旅となりました。
チェックインカウンター
さて、お馴染み 東京国際空港(羽田、HND)の国際線ターミナルにやって来ました。
今日はJALでもANAでもなく、お楽しみエールフランスに搭乗です☆
朝の5時台だというのにこの混みよう!凄い行列です。
ここでは優先サービス、スカイプライオリティ Sky Priority のレーンに案内していただけました。
エグゼクティブクラスへの搭乗でなくても、スカイチームエリートプラス のステータスがあれば利用可能ですが…ワンワールドのサファイヤやスターアライアンスのゴールドに比べるとホルダーは少ないんじゃないでしょうか?誰一人待っておらずアッという間にチェックイン完了です。
案内された ビジネスクラスラウンジ は、なんとJALのサクララウンジ…
てっきりエールフランスラウンジがあるものと思っていたのですが、成田のラウンジを閉鎖しただけで、便の多い羽田にラウンジを作ったという訳ではないようです。
ゲートの最寄りは、サクララウンジ本館ではなく新しくできた JALサクララウンジ「スカイビュー」の方。実はこちらに入るのは初めてで、搭乗機を眺めながら静かに朝食をいただけました。
本日のフライト、エールフランス航空 東京発パリ行き AF279便 です。朝7時35分に羽田を発ち、シャルルドゴール空港には同日 午後12時50分の到着予定。羽田からパリには毎日2便の就航があり、夜10時55分発、翌朝4時30分着の AF293便 という夜行便もあります。
夜行便で早朝着の方が時間を有効に使えそうですが、在仏の方やCDGで他の便に乗継ぐ場合を除き、Kitagawaはパリ観光に日中便の利用をおすすめします。長時間のフライトに加えて時差に馴染まぬまま丸一日の観光って、旅慣れていても身に堪えるもの。できれば初日はすぐホテルにチェックインし、近場で美味しい夕食でもいただきさっさと休む…という余裕を持つと、ヨーロッパ旅行をスムーズにスタートさせられます。
なお2015年4月現在、成田発パリ行きも飛んでおり、AF275便が 朝11時00分発、同日の午後4時35分着となっています。欧米へのフライトにおいては出来る限り直行便を選ぶのは言うまでもなく、いくら安くても遠回りとなるドバイ乗継ぎなどは論外です。
エールフランス航空 ボーイングB777-200
改めてパリまで搭乗するエールフランス航空の飛行機を。
シップは B777-200ER、レジは F-GSPX でした。
ちょっと出遅れましたが、優先搭乗直後のビジネスクラスキャビンの様子。
日本路線とは思えない外国人パッセンジャーの比率の高さにビックリ、気分は既にフランスです。
前から2番目、2Aをアサインしていただきました☆
レイアウトはキャセイパシフィック航空のヘリンボーン配列シートに似ていますね。
アブレストは1-2-1。真ん中にはプライバシースクリーンがありました。
中央の2席について、足を投げ出す方向を内側に揃えたのがスマート。デザインはゾディアック社によるものです。
予めシートにピローやブランケットが置かれていました。
ピローが大きめで、機内用ソックスのほかスリッパも提供されるのが嬉しいところです。
ハンガーもお席に用意されており、ジャケットを掛けておけば到着まで預かっていただけます。安全上の理由により、ドアクローズまでシートベルトをせずに待つようにとアナウンスされていました。
機内誌はイマイチかな、パラパラめくっても目を惹く記事がほとんどありませんでした。
足元の余裕はこんな感じ。まぁKitagawaは足が短いのであまり参考にならないかも知れませんが(笑
シートはもちろんフルフラットで、全長2mもあるそうです。
容量大きめの収納は、扉の内側にミラーもあって何かと便利。中にはヘッドセットも収められていました。
シートの形が似ているキャセイパシフィック航空のビジネスクラスも悪くはありませんが、ハードだけを比べればエールフランスの方が作りにセンスがあってワクワクします。
このヘリンボーン配列の新ビジネスクラスのシート、2014年6月から導入が開始され、羽田線は10月28日より当機材となっています。2016年末までにエールフランスは長距離を飛ぶすべてのB777の換装を終わらせるようです。さらに新しいB787でもこのシートが採用されており、成田発パリ行きエールフランス航空ビジネスクラス搭乗記 に最近の写真を掲載しています。
バーチャルビュー
機内の様子は、こちらの360度バーチャルビューも参考になるかと。
ファーストの設定があるB777-300の映像なのでシートマップに多少の違いはありますが、ファーストクラスへの潜入を含め機内を散策できて面白いですよ!
搭乗後まもなく担当のキャビンクルーの挨拶と共にウェルカムシャンパンのサービス。
まさに旅のスタート、このひと時がたまらなく好きです。
東京の眺め
この日はお天気が良く、離陸後は東京の街並みを一望できました。
東京スカイツリーもハッキリと。
高度が増すと、向こうに富士山まで見えました!
アメニティ
エールフランス航空のビジネスクラス向け機内アメニティ。
ポーチの色は青・白・赤があるようで(今書いていて気付きましたが、フランス国旗と同じトリコロールですね!)便によってはパッセンジャーに選ばせてくれます。
当便はフライト時間が12時間に及びますが、別の6時間ほどのフライトでも同じ内容のものが配られていました。他にシューズを入れるためと思われる袋もあり、先月は紺色、今月は水色だったので、こちらもカラーバリエーションがあるのかも知れません。
機内食
お食事は2回。離陸後しばらくして朝食と、お休み後(到着前)には昼食のサービスとなります。
機内食のメニューや写真は後日まとめますので、エールフランス航空の機内食 のページをご覧ください。会話はフランス語→英語の順で声を掛けられましたが、日本人クルーも搭乗しており、メニューには日本語も記載されています。
サービスや味付けは日系に比べるとシンプルです。間食もチーズやお菓子くらいのもので、飲み物はギャレーからご自由にどうぞ方式。色んなキャリアの乗比べ自体を楽しんでいるのでこのアッサリ感がいかにもフランス人らしいと感じますが、せっかくエグゼクティブクラスで旅するんだからと至れり尽くせりなサービスやてんこ盛りのメニューを求める場合は、やっぱりJALを選ぶのが良いのかも知れません。
機内エンターテインメント
画面は16インチです。エンターテインメントのナビゲーションはいかにも今風なデザインながら分かりやすく、タッチパネルのため操作性も良好。メニューはフランス語や日本語を含めて12言語から選択できます。
コンテンツにも言語別って項目があって良いですね。
年初にニューヨークまで乗ったアシアナ航空なんて、エンタメの反応がトロいうえに一つ一つ開かないと何語なのか分からなくて、映画が始まる前にイライラしてしまいました。
フライトマップ。
今回の旅行、エールフランス航空が6便続きます。
各地の観光案内も詰まっていました。
ズームしたり写真を見たり、英語で東京の観光案内を読むのも、また新鮮だったり。
こちらが手元のコントローラーとノイズキャンセラー付きヘッドフォン。
ワンタッチで映画などをちょっとだけ巻戻すボタンがあって、これがなかなか便利でした。横からキャビンクルーに声を掛けられて、少しだけ見ていたシーンを戻したいことって結構ありますからね。
見ての通り機内でルーブル美術館の本を読んでいますが、何度か行ったことがあり今回は訪れる予定は無く。復路のトランジットの合間にオルセー美術館に寄れたのがラッキーでした。下の写真は消灯後の様子です。
最近はあまりお酒を飲まず映画も1本見るか見ないかという感じで長時間のフライトではほとんど寝て過ごしていますが、当便でもぐっすり休むことができました。シートの厚みやピローの大きさなど、一回りの余裕が大きな心地よさを生んでいるように思います。サイドテーブルや収納にもたっぷり感があるので、細々としたものを広げておいても気になりません。周りも静かに寝ている人ばかり、キャビンクルーも呼ばない限りは来ないので、機内では休息を取りたいというパッセンジャーには満足できるフライトと言えそうです。
シャルルドゴール空港2Eターミナル
パリ、シャルル・ド・ゴール空港(CDG)の2Eターミナルに到着です。JALと同じターミナルの発着ですね。
スポットに前の機がまだ停まったままということで、降機が随分と遅れました。
特に急ぐ旅でも無いので良いのですが、こんな大きな空港なのに空いているスポットをアサインせずにタクシーウェイの真ん中で待たせるというのが意外でした。
ここも非常に大きく、何度か利用したことが無いとターミナルの位置関係が把握しにくいエアポートかもしれません。2Eタミはパリ市内に直行するエールフランスバス乗り場(出て直進)をはじめ、TGVやRERの鉄道駅、空港内のシェラトンホテルにも割と近い(出て左の連絡通路へ)という好立地なので、同空港では“当たり”だと思っています。
CDGの作りをざっくり説明すると、ANAなどスタアラ各社が押し込まれているボロいターミナル1と、メインとも言える巨大なターミナル2に分かれ(ほかにLCCが利用するターミナル3もあります)さらに2タミはABCDEFGの7つの建物に分かれています。
その中でも ターミナル2E は特に大きく、本館のほか2つのサテライトを持っています。Kがつく番号のゲートは2E本館にあり、LかMがつくゲートは自動運転のシャトルに乗って本館への移動が必要。フランス入国の際は Sortie(ソルティ、出口)の表示を追いかけて行けば間違いないでしょう。CDGでの入出国や乗継ぎについては、同じ2Eに発着するJALさんの こちら(入出国)や こちら(乗継ぎ)の図がもっとも分かりやすく参考になります。
なお、ターミナル間の移動はその先のゲートから出発するパッセンジャーしかセキュリティチェックを越えられません。ターミナル違いはもちろんのこと、2Eから出発するにも関わらず2Aに行きたい(例えばPriority Passで使用できるAir Canadaのラウンジが2Aにあるため)というような行動は不可能なので注意が必要です。
フランスに入国の際、エールフランス航空のファーストクラス・ビジネスクラスの乗客はSKY PRIORITYの優先レーンを使えます。言うまでもなく、ヨーロッパのシェンゲン圏に乗継ぐ場合もパリで入国審査を受けます。乗継ぎの際の預入れ荷物の取扱いについてはチェックインの際に必ずご確認を。個人的な感想ですが、パリって入国審査がほんとスムーズですよね、ロンドンのヒースロー空港がかなり時間を要するだけにとても好印象です。
シャルルドゴール空港のビジネスクラスラウンジについては別ページにまとめておきます。
2Eターミナルから出発の際は シャルルドゴール空港エールフランス航空2Eビジネスクラスラウンジ のページを、午前便で到着しフランスに入国の際に利用できる到着ラウンジについては エールフランス航空2Cアライバルラウンジ のページをご覧ください。パリ以降のフライトについては後日、中距離のパリ発コトヌー行きを エールフランス航空A340-300ビジネスクラス のページにまとめようと思います。
更新履歴
2015年5月23日 作成
2023年8月03日 成田線とB787のリンクを追加
コメント
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Air Farnceは、新しいB777のビジネスクラスキャビンも含めて何度も乗っていますが、問題は、日本発の便の場合のJALのラウンジですね。どうもこのラウンジは他の方にはおすすめできません。
明後日夜中の0時半羽田発のCDG便に乗りますが、ぎりぎりに行ってラウンジは利用しないことにします。
Toru Nakamuraさん、こんばんは。Kitagawa@Bangkokです。
JALさんのラウンジ、その後も利用していますが必要にして十分な内容だと思いますよ。そもそもアライアンス違いなのでAFのパッセンジャーがJALのラウンジにとやかく言う立場にはないかと存じますが、ご不満があって案内されたラウンジに立ち寄らないのもまた自由でしょう。僕もどちらかというと空港では免税店で時間を潰すことを好みますが、このフライトでは朝便だったので和食の朝ごはんをサクララウンジでいただいてみました。
せっかくコメントいただきましたが、何が問題なのかオススメできない理由を書いていただかないと意図を測りかねてしまいます。また、ギリギリに空港に行くこととラウンジを使わないことに、どんな相関性があるのかも、正直よく分かりませんでした。予定では今日のご出発ですね、良きフライトになりますよう!
興味深く搭乗記を読ませていただきました。ありがとうございます。
じつは5月にパリに行きます。仕事を兼ねているので夫とビジネスで行く予定です。
いまのビジネスクラスは独立性が高く、二人で行ってもお話ができない、という話を聞きました。
隣同士にするより、通路を挟んだほうが、話ができるとも。
もちろん旅行会社やエールフランスにも問い合わせをしたのですが、いま一つ要領を得ません。
たとえば、食事をいただく時に、隣同士(1−2−1の真ん中の2)だと、乾杯もできない感じでしょうか?
通路を挟んだほうが、むしろ近いのでしょうか?
すみません。教えていただけたら嬉しいです。
Mitsukoさん、こんにちは。Kitagawa@香港です。
トリプルの新機材にお二人で乗るのであれば間違いなく中央二席をオススメします。中央のハンドレストの大きさなどはよく考えて作られており(顔を見てお話しするには身を乗り出す必要がありますけど)乾杯や会話するにも不都合ありません。
AFのサービスはサッパリしており、消灯後はギャレーにスナックやワインが出されているので(これは日系でも同じですが、欧米系の方がセルフサービス色を強く感じます)そちらのスペースでお話を楽しまれるのも良いかも知れませんね。
僕は次回4月にパリ行きですが、同じく二名で搭乗します。
素敵なご旅行になりますように!
早速のお返事をありがとうございます!
では、中央にします。わかりやすいご説明、感謝です!!
イメージが、やっと理解できました。
旅行社も飛行機会社も、「それは、それぞれのお客様の感じ方次第」みたいな答え方しか、今はできないのでしょうね。
あー、思い切って質問させていただき良かったです。
mitsuko
初めまして
近々この便に乗る予定で、搭乗記を探しておりましてこちらを拝見しました。
AFのビジネスは何度か乗っているのですが、早朝発は初めてで、どんなお食事が出るのか興味があるのですが、
お食事についてはお書きになっていらっしゃらず、残念です。
もし良かったら教えて頂けると嬉しいです。
その他のページもいろいろ読ませて頂き、大変楽しませて頂きました!
来月からAF夜行便Cクラスでブラジルへパリ経由で行く予定です
パリの乗り継ぎ時間が5H余り中途半端でもあり・・・・・
シャワーも浴びたし・・寝るのもよしかと思いますが
おすすめの過ごし方などアドバイスいただけると助かります。
> いぬきちさん
機内食すっかり忘れていました、折を見て写真を公開したいと思います。
> TAKUさん
ロングホールのトランジットであれば僕なら体を休めます。