09.03

ドゥシャンベ最大の見どころナヴルーズ宮殿 Navruz Palace を見学(タジキスタン)
ドゥシャンベにある巨大な建物、Navruz Palace。幸運にも中を見学でき、その広さと豪奢な室内装飾に圧倒されました!多目的に使用されているのでここが何であると一言では説明しにくいのですが、ドゥシャンベ観光でぜひ訪れたい見どころの一つです。タジキスタンの伝統的な建築様式に沿いながら贅を尽くしたインテリアに驚かされること間違いありません。
観光名所が少ないと言われがちなタジキスタンの首都ドゥシャンベ。
Kitagawaも サマルカンドからドゥシャンベへの移動で見たザラフシャン山脈のダイナミックな景色 で十分満足して(というか疲れ果てて)いたのですが、友達が一か所見た方が良さそうなところがあると言うので、まずはその Navruz Palace とやらに来てみました。
Navruz Palace (Kokhi Navruz)
【住所】 14/2, Ismoil Somoni Avenue, Dushanbe, TAJIKISTAN
タジキスタン共和国 ドゥシャンベ イスモイリ・ソモニ通り
【TEL】 +992 93 880 0142
Google Mapでは“カルチャーセンター”という要を得ない説明ながら、Tripadvisorを見ると堂々の1位になっている気になる施設。しかし何をするところなのか、どうやって中に入るのか、さっぱり分かりません…ほかの旅行者の口コミを読んでも外観だけを眺めて帰っている人が多いようです。
上には Кохи Наврӯз と書かれていて、ロシア語アルファベットの発音なら「コヒ・ナヴルーズ」と読めます。
この正面から見上げた天井やシャンデリアだけでも十分立派ですね。
勝手にエレベーターや階段を上がって建物内を探検。
映画館のほかボーリング場やビリヤードがあるっぽいものの、お客さんどころか職員っぽい人影すらまったくなく、本当にここは営業しているのでしょうか?
あちこちドアをガチャガチャやってみましたけどね、一つも開きませんでした(笑
諦めて帰ろうとしていたら警備員さん?兵隊さんみたいな人に声を掛けられて、もし中を見たいなら正面の階段で待っているようにと言われました。ロシア語が話せると得することばかりです!
コヒ・ナヴルーズのガイドツアー
階段に座り込んでいたら、アメリカ人の団体客と一緒に館内の見学に入れてもらえました。これが定期催行されているガイドツアーなのか、あるいは団体客を率いている旅行代理店が手配したガイドなのかは不明ですが…ともかく中を覗く機会に恵まれました。(有料です)
5階建て4万平米にもおよぶ Kokhi Navruz。その扉を開けば内側には贅を尽くした信じられないほど豪華な空間が広がっていました!建築工事に5年を要し、2014年のオープン。やはりボーリング場やビリヤード、ディスコや映画館もあるようですが、宮殿のメインは十数あるホールとのこと(数が資料によって異なります)。国際的なサミットや国家的なイベントに使用されており、以下に見学した5つの部屋を紹介します。
Didor Hall
天井の色彩が鮮やかで、両袖にある木製の階段の彫刻も素晴らしい。ここは予約すれば市民が結婚式に使えると説明があり、確かに結婚披露宴の準備が行なわれていました。
Zarandud Hall
こちらの円形のホールはタジキスタン産のさまざまな貴石で装飾されていました。柱や床が美しくて見入ってしまい…青い石柱だけでも何本あるのやら。壁の精巧な絵も必見です。
Arzhang Hall
宮殿内で最も天井が高いホールで、巨大なシャンデリアが圧巻。白地に金箔というデコレーションが上品ですね。僕は寄木細工の床を興味深く観察しました。
Guliston Hall
まだまだ続きます、石に金と来たら次は木。あらゆる高級木材が組み合わされているようです。柱にも手彫りの装飾がびっしり貼られていましたが、近くで見ると作りが粗い部分も目立ったり…
最後は小さめのミーティングルームで、鏡の間とでも呼びましょうか。壁は全面、カットしたカラーミラーを組み合わせて模様が組まれています。近隣の大国の国旗がビーズで描かれていて、そこに ШОС Душанбе という文字を確認できたので、恐らく上海協力機構(SCO)の2021年サミットに使われた部屋でしょう。以上で見学は終了です、外に出たらさっき僕らが探検していた通路でした(笑
この宮殿の来歴についてはタジキスタン観光開発委員会の記事が分かりやすく、信頼にも足ると思います。以下にリンクを張っておくので観光に来られる方はご参考に。
“KOKHI NAVRUZ” – a masterpiece of the era of independence
ctd.tj/en/2023/09/22/kokhi-navruz-a-masterpiece-of-the-era-of-independence/
どの写真にも人を写し込んでいませんが(撮影するタイミングにとても苦労しています)参加者は割と自由に各ホール内を歩き回ることができました。アメリカ人ツアー客の皆さんなんて立派なイスに勝手に座って休憩までしていましたからね…
中央アジアの中でもあまり経済発展が進んでいないタジキスタン。正直ここだけちょっとやり過ぎ感はありますが、国が総力を挙げて作った自慢の宮殿をこうして外国人観光客にも惜しげもなく披露してくれるのはとても有難かったです。そのほかのドゥシャンベの見どころについては、当ブログ内の タジキスタン旅行記ドゥシャンベ観光 のページにまとめているのでご覧ください。
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