08.20

トルクメニスタンの首都アシガバードのホテルとインターネット事情
さすが謎の国、トルクメニスタン。アシガバードで泊まったホテルもぶっ飛んだ外観で度肝を抜かれました!バグト・クシュギ Bagt Koshgi のホテル宿泊記と合わせて気になるトルクメニスタンのインターネット事情をお伝えします。
ユーラシア大陸にある国々の中で(紛争中の地域を除くと)もっとも入国が難しい(手続きが煩雑で時間がかかる)国家が北朝鮮と並んでトルクメニスタンでしょう。準備に4か月近くをかけてトルクメニスタンのビザを取得し、入国審査には3時間もかかって…ようやく着いたアシガバードで連れて来られたのは旅程とまったく異なるホテルでした(爆
アシガバード市内を移動中も丘のうえにユニークな建物があるなぁと気になっていたのですが、まさか自分たちが泊まるホテルだったとは!
そもそも自由に個人旅行ができない国なので自分でホテルを探す必要はありませんが、ここなら周辺には何も無いので 外国人を一人歩きさせず管理しやすい 観光客も静かな環境で市内の眺望を楽しむことができるでしょう。ユニークな建造物が点在するアシガバード、個人的にはこのような奇抜なデザインのホテルに滞在できてテンション爆上がりです!
目を惹く巨大な球体は直径32m。まるでマンガに出てくる悪の組織の秘密基地みたいな外観ですが、実際は結婚式場のようで、名前のバグトクシュギもトルクメン語で「幸福の神殿」を意味するのだとか。
ホテルの客室は22室で2011年の開業。館内は不気味なほど誰もいませんが、確かに日中は結婚式らしいイベントも行なわれていました。
客室
天井がとても高く豪華さも演出されたゲストルーム。家具にはあちこち傷みが目立ちます。ホテルで冷やそうと飲み物を買ってきたのですが冷蔵庫が壊れており、ホテルに対処をお願いしたものの到着日には解決せず。ガイドさん経由でわりとしつこく頼んだら、翌日にはきちんと動く冷蔵庫に交換されていました。
バスタブがあるのが嬉しいですね。水圧は弱めですがお湯を張って浸かることもできました。ドライヤーを頼んだところ市内観光から戻って来た時には届いており、対応に時間がかかるだけでリクエストは一応伝わっているようです。
トルクメニスタンのインターネット
トルクメニスタンは通信制限が厳しいことでも知られています。
正直インターネットの利用は諦めていたのですが、なんとホテルにWi-Fiがあって、しかも無料で利用できて驚きました。メールは、いわゆるメーラーを使った送受信はできなかったもののブラウザによるやり取りが可能でした。主要なSNSも規制対象ですが、なぜかLINEだけは普通に使えました。回線は低速ながら、どうにか日本を含む国外とのやりとりができ、時期やホテルによって状況は異なると思いますが、まったく使えないわけではないようです。なお、お隣のイランと異なりVPNの対策は非常に強固です。また、観光客が使えるような携帯電話やSIMは今のところ存在しないと思われます。
アシガバード夜景
ホテルでは特に外出や写真撮影は制限されておらず(といっても徒歩圏内には何もありませんが)、日没後にアシガバード市街の夜景を撮影してみました。建物が真っ白なことで有名ですが、まさか夜はカラフルにライトアップされるとは!
下の写真でレインボーカラーに光る円盤はアレム中央文化センターの観覧車で、向こうからもバグトクシュギホテルがよく見えました(というか観覧車が貸し切りで、僕らのためだけに回してくれたことのほうにビビりましたが)。山頂に浮かぶのは放送塔・展望台のトルクメニスタンタワーで、こちらも後日真下まで連れて行ってくれました。
旅行を検討されている方を少し不安にさせるようなことを書いてしまったかもしれませんが、別にトルクメニスタンは鎖国しているわけではありません。実際に旅行してみて、思ったより柔軟に(見たいものはすべて)観光させてもらえたことにかえって驚いたほど。関心のある場所や泊まってみたいホテルがあれば最大限調整してくれるはずなので、旅行代理店やガイドさんに相談してみてください。もしまたアシガバードに来る機会があるなら、多少旅費が高くなってももう少し新しいホテルに泊まりたいかなと思います。
Bagt köşgi
【住所】 15 Bitaraplik, Ashgabat, TURKMENISTAN
【URL】 bagtkoshgi.gov.tm/en/
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