2019
02.11
02.11
ポチテリの要塞と紛争の歴史(ボスニアヘルツェゴビナ)
オスマン帝国時代の建物が残る山あいの小さな村、ポチテリ Počitelj。
城塞に登ると、四半世紀前に民族浄化の舞台となったとは思えない平和で穏やかな景色が広がっていました。
ポチテリ
Počitelj, Bosnia and Herzegovina
モスタル Mostar から南に30km。日帰りできますが、小さな村なのでツアーでうまく立ち寄りたい。僕らは隣国クロアチアのリゾート地 ドゥブロヴニク Dubrovnik から出ている モスタルへの一日ツアー の日程に組み込まれていて訪れました。
ボスニアヘルツェゴビナの古都モスタルの観光を終え、再びクロアチアのドゥブロヴニクへと帰ります。
ネレトヴァ川に沿って南下し、道中にポチテリで停車。山頂に建つ城塞やモスクを見学します。
果物の露店。
モスクや城塞へと続く階段の入り口。
丘の中腹にあるモスク。
地図が無くても迷うことはありませんが、でこぼこ道で足に負担がかかります。
ポチテリ要塞
Kula Počitelj
高台に建つポチテリ要塞。廃城なので無料で見学できます。
八角形の建物は外壁と内壁の隙間に細い階段があって上に登れました。ただし係員や安全柵などは無いので自己責任で。
1993年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中にクロアチア武装勢力により建物が破壊され多くのイスラム教徒が命を落とした暗い歴史を持つポチテリ。僕も紛争のニュースを新聞やテレビで見聞きした世代なのでボスニアヘルツェゴビナと聞くと物騒な地域という先入観を持ってしまうのですが、すっかり平和になりました。現在では建物の修復も進み、モスタルから来られる人気の観光地となっています。ポチテリの村に流れるネレトヴァ川の水は、モスタルにかかる橋 スタリ・モスト をくぐって流れて来たものです。
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