05.30
ブラチスラバからウィーンへの鉄道
オーストリアの首都ウィーンとスロヴァキアの首都ブラチスラヴァは鉄道で結ばれており、ほんの1時間ちょっとで訪れることが可能です。ブラチスラバからウィーンまで乗った電車の様子をご紹介します。
スロヴァキア旅行のすすめ
スロヴァキア共和国は1993年に誕生。昔ながらのヨーロッパらしい街並みと雄大な自然を持つ小国で、中欧でもなかなか魅力が多い国の一つです。2008年からシェンゲン協定国となり、2009年にはユーロも導入されています。とても社会主義体制だった国とは思えず、治安も良好です。
その首都ブラチスラヴァはオーストリアのウィーンから60kmしか離れておらず、ヨーロッパの首都間としては最も近接しています。ウィーンから日帰りでも訪れることができるので、オーストリア旅行中のエクスカーションとしてスロバキアへのショートトリップを計画してみてはいかがでしょうか?
交通手段は、鉄道やバスのほか、ドナウ川を行く船もあります。行きはウィーンからブラチスラヴァまで船でやって来ましたので、帰りは鉄道を選んでみました。
ドナウ川を行く高速船がTWIN CITY LINERによって運行されています。ブラチスラヴァではオソブニー桟橋Osobný prístavから出発し、ウィーンの地下鉄シュヴェーデンプラッツSchwedenplatz駅そばの桟橋に到着します。ウィーンからブラチスラヴァへは所要1時間15分、ブラチスラヴァからウィーンへは所要1時間30分です。乗船の様子はドナウ川クルーズ (ウィーン→ブラチスラヴァ)のページをご覧ください。
TWIN CITY LINER
www.twincityliner.com/
バスならブラチスラヴァ市内のバスターミナルから30分~1時間おきに、ウィーン国際空港を経由してウィーン市内のバスターミナルに向かうものが運行されており、所要1時間45分です。
SLOVAK LINES
www.slovaklines.sk/coach-line-bratislava-vienna.html
鉄道ならブラチスラヴァの2か所の駅それぞれから、おおむね1時間おきにウィーン中央駅Wien Hbfへの列車が出ています。
ÖBB オーストリア国鉄
www.oebb.at/
ブラチスラバからウィーンへの鉄道
ブラチスラヴァには2つの駅があり、ブラチスラヴァ中央駅Bratislava hl.st.とブラチスラヴァ・ペトルジャルカ駅Bratislava-Petržalkaです。2013年5月現在、中央駅からは毎時42分発でウィーンまで1時間06分、ペトルジャルカ駅の方は毎時30分発でウィーンまで58分です。
ブラチスラヴァ旧市街からだとブラチスラヴァ中央駅の方がアクセスしやすいと思いますが、今回はシェラトンブラチスラヴァホテルからタクシーなので、あえてドナウ川の向こう側にあるブラチスラヴァペトルジャルカ駅を使ってみました。
ホテルからの直線距離は大して変わらず、どちらの駅も1時間ごとにウィーンへのREX(Regional Express、快速列車)が出ています。
路線図
ブラチスラヴァは下の路線図で右下です。
それぞれの駅から出る列車は別の路線を走ります。
もし往復とも鉄道を利用される方は、行きと帰りで路線を変えてみるのも面白いかもしれません。
ブラチスラヴァ・ペトルジャルカ駅 Bratislava-Petržalka
こちらがブラチスラヴァペトルジャルカ駅です。
ホテルからタクシーで10分足らずで到着しましたが、ハイウェイを使って飛ばしてきたのでメーターは€10を越えてしまいました。もちろん旧市街との間にはバスも運行されています。
出発時刻を電光掲示板で確認。
次に出発するウィーン行きの切符を窓口で購入します。
2013年5月現在、1人€13でした。
あれ?今このエントリーを書いていて気づきましたが、これ2週間有効の往復の切符ですね。
確か片道と往復で料金に違いが無かったのか…少し記憶が曖昧です。
既にホームには列車が入線していました。オーストリア国鉄 ÖBBの電車です。
僅か1時間足らずの鉄道の旅。車窓からはのどかな景色がどこまでも続いています。
この時期は菜の花が満開。一面に広がる黄色のカーペットが美しく。
最後に、車内の様子です。
オーストリアとスロヴァキアはいずれもシェンゲン協定国なので出入国審査はありませんが、国境を超えますのでパスポートをお忘れなく。
感想
ヨーロッパの国際列車というと、今までICEやTGV、オーストリアだとRailJetや、スウェーデンのX2000、英仏海峡をまたぐユーロスターなどたくさん乗ってきました。どれも近代的な高速列車であり、今回のようなゆる~い感じの国際列車は初めて。ウィーンにスーツケースを置いてきており、ほとんど手荷物が無いってこともありますが、とてもお隣の国へ行くとは思えない気軽さで、拍子抜けの国境越えです。こんな平和な時代に旅行できることに、感謝!
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