11.13
モロッコの伝統建築に驚嘆の色遣いと職人技を見る
モロッコで泊まったホテルは1888年の創業で、建物そのものが文化財のような存在。伝統装飾に彩られた内装は想像を超える細かさ、イスラム建築の技を凝縮したような作りでした。こんなの見たことありませんよ、毎日外から見学客が訪れるのも納得です。
場所はタンジェにある オテル・コンチネンタル Hôtel Continental。
内部は迷路のようで、どこが何のスペースなのかよく分かりませんが…単なる廊下すら宮殿のような作りです。年代物でしょうか、ランプシェードも実に渋い!
モロッコ建築は外から見ると窓が少なくて地味に感じていましたが、中心に パティオ(中庭)が作られているのが特徴で開放感も併せ持っているようです。
レストラン手前の吹き抜け。
徹底的な飾り付けに目がチカチカしてしまいそう。
朝食をいただいたレストランの壁がこれまた精緻な装飾で息をのむほど。
このような繰返しパターンの幾何学模様はアラベスクと呼ばれる典型的なイスラム様式です。
そしてこのタイル、ペイントではありません。ゼリージュ と言って小さなパーツを寸分の隙間なく組み合わせて作り上げられたものです。イスラミックブルーが爽やかですね!
一方、上の方は一つずつ模様の違う漆喰の装飾が成されていました。
場所を変えて、床から天井までの全景です。
床から壁の途中までのタイルも充分美しいのですが、そこから上の装飾が圧巻!一体何だこれは?
細かく模様が彫り込まれていて、さらにパステルカラーで穴の中まで塗り分けられていました…凄すぎる。
左官の技でしょうか、こんなの見たことがありません。
とても古い建物でホテルとしては正直なところ快適とは言い難い部分もありますが、それ以上に溢れだす異国情緒に大満足。
そして重なるアーチのシルエットが実に優美で…どこを切り取っても絵になると思いませんか?
色遣いもモロッコならではのビビッドなもの。
青、白、赤、黒、緑、黄色が基本となっているようで、色ごとに意味付けがされているそうです。
イスラム教は偶像崇拝が禁止されています。そのため独特の色や模様を使ったアラベスクやカリグラフィーが発達したという歴史があります。
水汲み場のようなスペース。このようなモザイク模様のタイルはモロッコの至るところで見られます。
ステンドグラスもありました。
こちらはホテルのロビー横の小部屋にて、Kitagawaです。
壁に沿ってコの字型に長椅子が置かれているのがモロッコの特徴なのだとか、どこか映画の中に迷い込んだみたい(笑
そう言えばこのホテル、実際に映画のロケにも使われたそうですね。
以上、モロッコはタンジェにて宿泊したホテルの内装でした。ホテルについては別ページにて旅行記にしますので、オテル・コンチネンタル Hôtel Continental のページをご覧ください。
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