08.16
町と一体化している!?アグア・デ・プラタ水道橋 (ポルトガル・エヴォラ)
Kitagawa@ポルトガルです、Boa Tarde!
水道橋尽くしのイベリア半島旅行、ポルトガルのエヴォラでは長い年月を経て町と同化した アグア・デ・プラタ水道橋 Aqueduto da Água de Prata を見られました。建物に飲み込まれてしまった水道橋を辿りながら、迷路のような旧市街を彷徨い歩いてみてはいかがでしょうか?
場所はポルトガルの首都リスボンから東に130km、エヴォラ Évora の町。
ローマ時代からアレンテージョ地方の中心として栄えた城塞都市で、エヴォラ歴史地区としてユネスコ世界遺産にも登録されています。城壁の内側は1km四方なので観光は徒歩でOKでしょう。
Aqueduto da Água de Prata
ポルトガル共和国 アレンテージョ地方 エヴォラ歴史地区 内外
【公共交通機関で】
首都リスボン Lisboa から鉄道で約2時間、バスで1時間40分
【車で】
リスボンから1時間20分、エルヴァス Elvas から1時間
エヴォラで水道橋跡が見られる主なスポットを上の地図上に☆印で示しておきました。
ホテルやジラルド広場に面するツーリストインフォメーションでは資料を配布しており、地図には見どころがイラストで掲載されているので入手しておくと良さそうです。
【住所】 Praça do Giraldo 73, Évora, PORTUGAL
【TEL】 +351 266 777 071
エヴォラ歴史地区 フルカラー観光マップ (11.2 MB)
エヴォラ歴史地区 見どころ紹介(葡語・英語・西語・仏語) (9.9 MB)
アグアデプラタ水道橋
Aqueduto da Água de Prata を訳せば「銀の水の水道橋」ってところでしょうか、英語なら Silver Water Aqueduct です。完成は1537年で、19世紀には改修が行なわれています。
まずは城壁の外側に立ち、水源からエヴォラの町に続く水道橋を眺めました。
薄っぺらくてシャープなフォルムは幾何学的な美しさを感じさせます。
下の写真は城壁と水道橋が交わる部分。城壁内は駐車料金がかかりますが、ホテルのコンシェルジュに教えてもらった通りここは無料のパーキングになっていました。
ポルトガル語の資料を読んでみますと、水源は18km先にある グラッサ・ド・ディヴォル Graça do Divor の町から得ているようで、水道橋は9kmほどの長さになるそうです。
続いて城壁の内側に入って水道橋の行方を追ってみましょう。
坂が多いせいか、相対的にアーチが高くなったり低くなったり…
おうちがアーチに埋まって一体化していました!
当初は壁として拝借したのか、あるいはそこに橋脚があったから致し方なくこのように建てたのか…今となっては想像するしかありませんが、なんとも大胆ですね。
エヴォラの水道橋も フランシスコ・デ・アルダ Francisco de Arruda による設計であり、彼はリスボンの ベレンの塔 Torre de Belém やエルヴァスの アモレイラ水道橋 Aqueduto da Amoreira を設計したことで知られる人物です。
石畳の通りに石造りの水道橋、真っ白な壁に黄色いアクセントの街並み。
絵に描いたような渋くも可愛らしいポルトガルの裏通りが目の前に広がっていて嬉しくなってしまいます。
切れ切れに残る石の橋脚を探し歩き、旧市街の中心部に戻って来ました。
恐らくここが最も絵になる一角かな?トップの写真はこの反対側から撮ったもの。水道橋と一方通行の道が入り組んで、その下を路線バスが器用に通り抜けて行く。まさに現代とローマ時代が交差する一角でした。
ここから南に歩けばジラルド広場、東に歩けばディアナ神殿やカテドラルがあります。観光名所は エヴォラの見どころ のページで紹介していますのでご覧ください。
最後に滞在中のホテル、コンヴェントドエスピニェイロ ラグジュアリーコレクションホテル&スパ エヴォラ のお部屋から眺めたエヴォラの町。遠くからでもハッキリと水道橋のシルエットが見えていました!
ここエヴォラの北東、エルヴァス Elvas の町には アモレイラ水道橋 Aqueduto da Amoreira があり、なんと現用の水道橋としてイベリア半島最長!こちらもユネスコ世界遺産になっているので、ここまで来たらぜひ合わせて足を延ばしてみてください。
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