12.29
トンガ旅行記 トンガタプ島観光
南太平洋に浮かぶ島国、トンガ王国。その中心であるトンガタプ島の見どころ12か所をまとめて解説します。小さな島には遺跡あり、大自然あり、ビーチもあり!とても治安がよい国なので安心して島内観光に出かけてみてください。
トンガタプ島
Tongatapu
首都 ヌクアロファ Nukuʻalofa のあるトンガタプ島はトンガ王国最大の島。面積は259平方キロで、日本でいえば鹿児島県の徳之島と同じくらいの大きさです。
アクセスはフィジーのナンディからのフライトが利用しやすく、詳しくは トンガの行き方 のページをご覧ください。
トンガタプ島の観光名所を以下に示します。
この地図は主な見どころに1~14の番号が振られていて分かりやすく、政府観光局や旅行代理店で手に入るリーフレットに掲載されているものです。

せっかくなので一通り見に行ってみることにしました。
公共交通機関としてバスも運行されていますが、路線や本数が限られており外国人が観光に活かすのは難しそうです。ここは一日で一気に廻ってしまうために車をチャーターしました。

車はアルファード!車内は広くてエアコンの効きもよく、さらに英語がよく通じるガイドさんで助かりました。女性で年配の方でしたが、ドラえもんみたいな優しい声が印象に残りました(笑
実際に訪れてみると通りから奥まった場所にあって分かりにくいスポットも多く、現地の人の案内があったほうが安心だと思います。
トンガタプ島のタクシーチャーター料金
料金は丸一日の島内観光で 300パアンガ(19,615円)でした。
手配は宿泊先のゲストハウスに依頼しており、市中の旅行会社で訊いた金額より少し安いくらいなので、恐らく相場通りなのでしょう。(トンガでぼられることはまずありませんが物価は決して安くない国です)
お世話になったゲストハウスやおすすめのホテルは ヌクアロファのおすすめホテル&ゲストハウス にまとめているのでご参考に。
一日トンガタプ島観光
このトンガ旅行記でご紹介するトンガタプ島の観光名所は次の一覧の通りです。
見学順に並べてあり、この流れで観光するのが時間的にも地理的にもスムーズだと思います。
- キャプテンクック上陸地点 Captain Cook’s landing place
- ムアの遺跡(王家の墓) Paepae ‘o Tele’a royal tombs
- 魚を捕る豚 Fishing pigs
- ハアモンガ・ア・マウイの三石塔 Haʻamonga ʻa Maui trilithon
- アナフル洞窟 ʻAnahulu cave
- フファンガルベの天然橋 Hufangalupe natural bridge
- 三つ頭のヤシの木 Three headed coconut tree
- ホウマの潮吹き穴 Mapu’a Vaea blowholes
- 津波ロック Tsunami rock
- ハアタフ・ビーチ Ha’atafu Beach
- アベル・タスマンの上陸地点 Abel Tasman landing site
- 大コウモリ保護区 Kolovai village flying fox sanctuary
ヌクアロファを起点に時計回りで見学しました。車なら一日で無理なく一周できます。
キャプテンクック上陸地点
Captain Cook’s landing place
18世紀にイギリスのジェームズ・クックがトンガを3回訪れています。その最後となる1777年訪問の記念碑です。彼による当時の記録はキリスト教以前の生活を知る貴重な資料となったそうです。通り沿いの小さな公園で、入場無料。


ムアの遺跡(王家の墓)
Paepae ‘o Tele’a royal tombs
トゥイ・トンガ帝国 Tuʻi Tonga(10~19世紀)の首都だった ムア Mu’a のラパハ村 Lapaha に古代のランギ(王家の墓)が残っています。このランギは パエパエオテレア Paepae ‘o Tele’a(意味は「テレアの塚」)と呼ばれ、建造者のウルアキマタ一世 ʻUluaki-mata が埋葬されたという伝承があるようです。入場無料。


魚を捕る豚
Fishing pigs
ときどき豚が海に入ってお魚を捕る珍しい光景が見られるそうです。
この日は満ち潮のせいか豚さんの姿は見当たらず、それでも美しいラグーンの眺めを楽しめました。

ハアモンガ・ア・マウイの三石塔
Haʻamonga ʻa Maui trilithon
1200年頃に造られた古代ポリネシアの遺跡。巨大な石灰岩を組み合わせてゲートのようにした三石塔が建っており、“太平洋のストーンヘンジ”の異名も。王国の門であったのではないかと考えられていますが、真相は不明のようです。

周辺は美しく整備されています。
下の写真は恐らく石造りの玉座。トンガでもっとも整備された見どころかも知れません、入場無料です。

アナフル洞窟
ʻAnahulu cave
まさかトンガでこれほど本格的な洞窟を見られるとは。中はびっしりと鍾乳石に包まれており、水滴もしたたっていました。最深部には淡水のプールがあり、ガイドさんによると泳ぐことも可能だそうですが…ほかに人がいなくてちょっと怖かったです。

この洞窟は民間の管理で入場料が必要。
詳しくは当ブログ内の アナフル洞窟 ʻAnahulu cave のページをご覧ください。
フファンガルベの天然橋
Hufangalupe natural bridge
トンガタプ島の南岸は地形が急峻で、標高は平均35m。波によって下が抉られて門のようになった フファンガルベ Hufangalupe と呼ばれる天然の陸橋を見られます。下の写真は手前のビューポイントから南岸を見晴らしたもので、橋はさらに東側にあります(場所は地図上のアイコンを参照)。

ここは密林の中を歩いて行きます。トンガ、大自然が過ぎますね…チョウが舞っていたりして、その写真を撮ったりしていたら結構な時間がかかりました。お弁当持参でピクニックもありかも?

三つ頭のヤシの木
Three headed coconut tree
頭が三つに枝分かれしたヤシの木です。
複数の頭があるヤシの木を初めて見ましたが、やはり非常に珍しいそうです。


ホウマの潮吹き穴
Mapu’a Vaea blowholes
トンガタプ島南岸のハイライトが、マプア・ヴァエア Mapu’a Vaea(意味は「ヴァエアの笛」)と呼ばれるブローホール。サンゴの岩礁に開いた穴を通って海水が吹き出しており、高さは18mにも及びます!

驚くのはその規模で、延々と全長5kmはありましょうか。ブローホールは太平洋のあちこちで見られますが、トンガのそれが最大規模だと思います。ぜひ満ち潮のときに訪れてみてください、入場無料です。
津波ロック
Tsunami rock
津波で運ばれたと考えられる巨大なサンゴの岩。トンガの伝説にも出てくるそうですが、後付けなのかな?下の写真は背景に太平洋が見えていますね、津波で運ばれたのなら大した距離です。蚊が多いので虫よけ必須、入場無料。


ハアタフ・ビーチ
Ha’atafu Beach
海が大好きなKitagawa、マイナーな国でも必ずビーチを訪れており、ルートに組み込んでもらいました。トンガタプ島でもっとも美しい真っ白な砂浜がハアタフ Ha’atafu の村の西側にあります。

このトンガ旅行は2月上旬ですが、日差しが強くてとてもビーチに長居できない暑さでした。また、2022年の海底火山の噴火と津波によって島西岸のリゾートは軒並み破壊されており、海辺に売店などは一切ありません。完全に貸切り状態でビーチを独占できます。
アベル・タスマンの上陸地点
Abel Tasman landing site
アベル・ヤンスゾーン・タスマンは17世紀のオランダの探検家。オランダ東インド会社の依頼による航海で1643年にトンガタプ島へ到達しており(トンガを訪れた最初の西欧人だそうです)島の最北端にその記念碑が建っていました。ここは私有地を通らないと入れず、フェンスで封鎖されていますが…こっそりなら入っても構わないそうです。


大コウモリ保護区
Kolovai village flying fox sanctuary
最後はコロバイ村 Kolovai にあるオオコウモリ flying fox がいっぱい棲んでいる大木です、しかも場所が墓地というね。コウモリさんは見た目が怖いのでズーム写真は割愛しますが…現地で立ち寄ってみてください、本当にたくさんいて大騒動になっていますから。

生落花生をはじめて食べました
余談ですが、移動中にドライバーさんがおやつに買った落花生を食べさせてもらいました~
生の(炒っていない)落花生は見るのも口にするのも初めて。だって日本では「生で食べるな」って言われていますからね…ちゃんとピーナッツの味するし、でもみずみずしくて変な感じでした!

さて、一日でトンガタプ島の見どころを一通り観光できて大満足。先に示した公式のガイドブックに載っている全島マップの11番 ‘Oholei Beach 以外はすべて訪れることができました。さすがチャーター車ですね!トンガは滞在費が高いので日にちをかけて自力で動くより一気に廻ってしまったほうが経済的だと思います。また、雨季にもかかわらず晴れてくれて助かりました。途中に整った飲食店や売店はまず無いので、スナックや飲料水を持参したほうが良いでしょう。日差しを避けられる場所も無いので日傘があると重宝します。あとは当然ですが、現地の人の写真を撮るときは声をかけて許可をもらってからがマナーです。
首都ヌクアロファにも王宮や王家の墓など、いくつかの見どころがあります。
それらについてはトンガ旅行記ヌクアロファ観光のページにまとめていますので、合わせてご覧ください。どうか素敵なご旅行になりますように!
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