03.07
フィラ観光とサンセット (ギリシャ・サントリーニ島)
サントリーニ島(正式名:ティラ島)はギリシャのキクラデス諸島でも屈指の人気を誇るリゾート地。300mもの高さがある切り立った崖のうえに町が築かれ、真っ白な教会や建物の連なる小径を観光客が思い思いに散策…夕方にエーゲ海へと沈む夕陽が一日のハイライトです。久しぶりの再訪となる今回は始めに島の真ん中にある最大の町フィラに滞在してみました。
地図
まずはサントリーニ島フィラ周辺の地図を示します。
ぜひ縮小して、島が三日月形であることや周りにも大小の島が散らばっていることを確認してみてください。
街角で見かけたフィラの地図は手書き風のデザインで可愛らしい。
これは無料のものもあるのでホテルやツアー会社で貰っておくと良い記念品になります。
空撮写真も一枚。
崖の向こう側の建物は見えませんが、火山島を囲むサントリーニの地形が少しは伝わるでしょうか?
行き方
ギリシャの首都アテネからサントリーニまで エーゲ航空 Aegean Airlines の飛行機が毎日数便あり所要45分。
行きは2名で 246.36ユーロ(28,892円)、帰りは2名で 324.60ユーロ(37,730円)でした。フライトについて詳しくは エーゲ航空搭乗記 をご覧ください。
空港からのアクセスは初めての時はホテルの送迎を利用しましたが、2016年9月の旅行では時間があったので路線バスに乗ってみました。ギリシャらしくバスは遅れて現れたもののフィラのバスターミナルまで1人 1.8ユーロと格安。大きなかばんも無料で載せてもらうことが可能です。
サントリーニ島フィラ観光 Fira, Santorini
2000以上の島が浮かぶエーゲ海の中でもぶっちぎりの人気を集める サントリーニ島 Santorini。
その中心的な町が島の中央西岸にある フィラ Fira です。ベストシーズンは晴天の続く7~8月で、夏に訪れるなら必ずホテルのご予約を。もしスーツケースなら空港や港からタクシーを利用したりホテルのお迎えを頼んでおくと安心です。
ホテル、レストラン、ブティックや土産物屋、バーやディスコ、ツアー会社と何でも揃っている賑やかな街並み。治安はとても良く、日中はもちろん夜遅くまで人通りが絶えることはありません。
イアが落ち着いた高級リゾートの点在する洗練された町なのに対して、ここフィラは賑やかで楽しげな雰囲気ですね。
ふと見上げると青空に映えるブーゲンビリア、時々猫が現れたりもして。
ちょっとした光景がフォトジェニックなエーゲ海に浮かぶ島々、カメラ片手にお散歩していると時間が経つのもアッという間。
島の一番高いところにある丸いドームが観光名所でもある大聖堂。
各地に向かうバスは大聖堂の向こう側にあるバスターミナルに発着しています。フィラの市内観光は歩きになり、坂道・階段・石畳が多いので足元はサンダルではなく履きなれたスニーカーが無難です。
ケーブルカー乗り場の上にある眺めの良いレストランで一休み。
ギリシャのビールと言えば ミソス Μύθος が旨い。
何をするでもないのですが、日程に余裕をもって訪れたいディスティネーション。
ギリシャはイオニア海にあるザキントス島の粗削りな大自然にも魅せられたので、いつの日か船でアイランドホッピングにも挑戦したいもの。
日没を待たずに島を後にする豪華客船。
断崖のうえに散らばる白い建物、陽の傾きにつれてピンク色に染まるフィラの街並み。
町全体を引きで撮ると断崖や黒い火山性の地形とのコントラストもひと際強く。
オールドポートにつながるケーブルカーが見えていますね、フィラの真下にある桟橋は主にクルーズ船やツアーのボートが発着しています。
ブルードームの教会 Εκκλησία Αγίου Ευσταθίου
サントリーニ島と言えば、まあるく青いドームを持った教会が散らばっているイメージですよね。
ポストカードなどでお馴染みのカットは島の北端 イアで見られるブルードームの連なり ですが、ここフィラの町でもいくつかドームが目立つ教会を発見しました。
特に美しかったのがこちら。
ホテルのお部屋から屋根がちらっと見えたので探し歩いてみたのですが、近付くと結構大きな教会でドームもいっぱい!しかも高台から島の東を一望できるロケーション。観光客はまったくおらず、日陰のベンチに地元のおじさん達と並んで座り、まるで時間が止まってしまったかのような錯覚に陥りました。
下の写真も住宅街で見つけた教会の一つ。
中には入れませんが並んだベルが可愛らしい。
イアに向かうメインストリート、25マルティウ通りにもブルードームの小さな建物が。
白い壁の建物が多いのは、樹木が育たないサントリーニではかつて建材に煉瓦を使い、防水のために漆喰(しっくい)で塗り固めてきた歴史に由来するそうです。もしかすると最近は鉄筋コンクリート造かも知れませんが、白い街並みは漆喰の色そのものだったんですね~
こちらは町中にあった教会で中は煌びやか。
お祈りに来ている方が常にいました。
大聖堂(カテドラル)
そしてフィラの町の一番高いところにある大きな建物がサントリーニの総本山、カテドラル Cathedral。
ここは観光客にとっても必見の見どころで、無料で見学することができます。
サンセット
地中海では毎日のサンセットが大きなイベントの一つ。
今年は マルタ島 から キプロス島 まで、まさにサンセットを追いかけて地中海を端から端まで横断した一年となりました。
空を赤く染めてティラシア島に沈む太陽。
これがサントリーニに着いて最初に逢ったマジックアワーであり、この静かな日没は今でも忘れられません。
もちろん 世界一と言われるイアの夕陽 も見逃せないので、ぜひ両方とも体験してみてください。
陽が沈めば町はすっかり大人の雰囲気に。バーやレストランやディスコが賑わうのはこれからですね!場所によっては爆音で盛り上がっているので、この際一緒に騒いでしまうのもアリかも?
日の出
そう言えばサンセットに比べてサンライズの話題はあまり聞きません。
朝の弱いKitagawa、頑張って早起きに挑戦してみました。ティラは太古の昔にカルデラが陥没して三日月形になっており、陽の昇る東岸はその円周部にあたり比較的緩やかな地形。密集した建物が真っ赤に染まるサンセットに比べると特別感に乏しいかもしれませんが、ホテルのお部屋のプライベートバルコニーから眺めた日の出ということで僕らには貴重な朝となりました。向こうに見えている稜線はアナフィ島です。
フィラのホテル
ラクシャリーな旅を好むなら、お洒落なイアのリゾートに泊まるのが断然オススメ。
僕らも今までそうして来たのですが、今回はサントリーニ島での滞在が一週間もあるので予算の調整もかねて少しフィラにも泊まってみました。
選んだのはオープンしたばかりの スイートでポップなホテル で、静かで清潔なお部屋に安く泊まることができました。ただし所在地が極めて分かりにくくダイニングも無いホテルなので名前を出すかどうか迷いましたが、フットワークの軽いリピーターさんのご参考になれば。
サントリーニ発ツアー
続いてサントリーニ島のエクスカーションをご紹介。
この看板はたまたま通りがかったお店のものを撮影させていただいたのですが、ツアー会社の数は多くどこで申込んでも内容に大差無いでしょう。Kitagawaは時間に縛られずに観光することを好むタイプですが、真西に見える大きな火山島には自分で行くことが難しそうなので機会があれば Volcano & Hot Springs のツアーに参加してみたいと思っています。
島内交通とバスターミナル
島内はフィラのバスターミナルを起点としてサントリーニ空港や北端のイアなど各地にバスが出ています。時刻表や路線はギリシャらしく大ざっぱですが安くて便利な旅行者の味方、各国でレンタカーを使っているKitagawaもサントリーニではバスの利用をオススメします。距離によって運賃が異なり、2016年9月現在は空港からフィラまで1.8ユーロ、フィラからイアまで1.8ユーロで、車内にて現金払いでした。
フィラからイアへ
バスの車窓からの眺めを掲載します。
イアに向かう時は進行方向に向かって右手の席の眺めが良く、島の東岸の丘陵を望めます。
やはりブルードームが目を惹きますね~
ところでこの道、とんでもなく高いところを走るので結構怖かったり。
なぜこのような三日月形の島になったのか、地質学的な歴史に触れておくと興味も深まるハズ。
果たして謎の大陸アトランティスとはサントリーニ島のことなのか?にわか知識の伝説を車内で披露しているうちに島の北端、イアの町が見えてきました。
まさか大好きなイアにまた戻って来られるとは!
泊まるのはこれまでと同じ Ikies Traditional Houses、真っ白なケーブハウスでいただく毎日の朝食と目の前の絶景が夢のようなホテルです。もちろん 有名なブルードームの景色 を求めて歩くイアの観光やサンセットも一つ一つが感動の連続。いよいよ最高のバカンスの始まりです☆
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