10.02

ギネス記録の観覧車を貸切り!?アレム文化娯楽センター(トルクメニスタン・アシガバード)
僕らの理解の斜め上を行く不思議な国、トルクメニスタンを旅行中。これまた謎めいた観覧車に乗って真っ白な首都アシガバードの街並みを一望しました。まったく市民の姿が無くて怖いんですけど、絶対に訪れたい観光名所の一つです。
«Älem» medeni dynç alyş merkezi
トルクメニスタン アシガバード
(北緯37度53分55秒 東経58度17分57秒)
【住所】 Archabil Hwy, Ashgabat, TURKMENISTAN
【入場料】 100マナト(5 USD)
Google Mapでは名称が“アレム中央文化センター”となっていますが、トルクメン語の «Älem» medeni dynç alyş merkezi を訳すと「アレム文化娯楽センター」となりましょうか。トルクメニスタンの政府機関が建ち並ぶ アーチャビル・ハイウェイ Arçabil şaýoly に面しています。僕らのチャーター車はここでも観覧車の真正面にバーンと横付け、まるでVIP気分で到着です。
とにかくでかい。
一応エンターテインメント施設ということになっていますが、パーキングには車一台すら見当たらず、遊びに来ている市民の姿も無く、なんとスタッフすらいないとは。ガイドさんがどこかへ職員を呼びに行ってくれました…面白過ぎます!
ここアレム文化センターの目玉はアシガバード市内でもひときわ目立つ大観覧車、ともかく乗せてもらうことに。そんなに混雑することがあるのかよと突っ込みたくなる入場待機レーンを突っ切ってゴンドラ乗り場へ。どこかからお兄さんが出てきて、ポチッとなっと観覧車の電源を入れてくれました☆
アシガバードの観覧車の特徴というか理解に苦しむのは、ホイールの両側に鉄骨が組まれていて、そこにとても汚れたパネルが入っているのです…めっちゃ景色が見にくい。トルクメニスタンのそれは訪れたものに観覧車の存在意義を問い直す、非常に哲学的な乗り物に昇華されていました。下の写真で遠くに見えている奇妙な建物は僕らが泊まっているホテル、バグト・クシュギ Bagt Koshgi。いちいちデザインが狂っていますね。
なぜこんな意味不明なことになっているのかというと、どうも「世界最大の“屋内”観覧車としてギネスブックに登録」させるためなのだとか。頭の中は???でいっぱいですが、間違ってもここ以外のどこに屋内観覧車が存在するのかなんて野暮なことを訊いてはいけません。トルクメニスタンは手織りの絨毯、国旗の旗竿、噴水群などでもギネス記録を持っているのですから!
以下に2012年のBBCの報道を引用します。
www.bbc.com/russian/rolling_news/2012/05/120518_rn_biggest_observation_wheel
В Туркмении открылось крупнейшее в мире колесо обозрения
В Туркменистане открыли самое большое в мире колесо обозрения в закрытом сооружении. Комплекс, высотой в более 47 метров, попал в Книгу рекордов Гиннеса.
Как сообщает государственное телевидение, колесо, расположенное внутри торгово-развлекательного комплекса, имеет 24 стеклянные шестиместные кабины.
Аттракцион открыли в рамках празднования Дни Конституции.
Туркменистан уже в пятый раз попадает в Книгу рекордов Гиннеса: за самый большой в мире ковер ручной работы, самый высокий в мире флагшток, самый крупный комплекс фонтанов и самое большое в мире архитектурное изображение звезд.
Согласно докладу ООН, в 2011 году Туркмения заняла 102 место из 187 среди стран мира по уровню жизни населения.
最後の一文がなかなかシュールですが、BBCのほかの記事によると高さは47.6mで、ゴンドラの数は24。建設には約9,000万ドルを費やしたのだとか。
実際に乗ってみると観覧車の東西の方向は骨組みだけでパネルが無く、美しいアシガバードの街並みを一望できました。真っ白な町として噂のアシガバードは本当に建物がすべて白くて驚きます。走っている車まで白いなど、病的なまでに徹底されていました。
動画も撮ってみたのでYouTubeにアップしました。
ほかにお客さんはおらず、僕らのためだけに観覧車が廻っており貸切り状態。何かが間違っている気がしてなりません。
ちなみに日中は真っ白なアシガバードも夜になるとド派手にライトアップされて、そのギャップがまた恐ろしい。夜景を見るついでにアレム文化娯楽センターの観覧車のライトアップも撮影してみました。
せっかく巨額を投じて建てたのだから、もう少し綺麗にして活用したほうが良い気もしますが…この静まり返った空気も含めて興味深いと思うのでトルクメニスタンに来たらぜひ立寄ってみてください。そのほかの見どころについては当ブログ内の トルクメニスタン旅行記アシガバード観光 のページにまとめています。
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