08.12
カリフォルニア セントラルコーストをドライブ
ロサンゼルスからサンフランシスコまで、憧れのカリフォルニア・セントラルコーストを走ってみました。絶景が続くビッグ・サーはアメリカでも特に人気の高いドライビングコース。ぜひ一度は車で旅したい一押しのルートです。
セントラルコーストのドライブルート
Central Coast of California
サンフランシスコとロサンゼルスの間の太平洋岸は カリフォルニア・セントラルコースト Central Coast of California と呼ばれ、景勝地が点在しています。特に ビッグ・サー Big Sur は地形がダイナミックで、いつか車でのんびり走ってみたかった場所。アメリカでは良く知られたドライブの名所で、必ずガイドブックにも載っています。
ルートの出典はナショジオの「Drives of a Lifetime 500」という本。
世界中のおすすめドライブコースがテーマ別に紹介されています。持って来るのはさすがに重いので、これはL.A.の学校にあった一冊です。
今回はロサンゼルスからサンフランシスコに北上するルート。だいたいカリフォルニア州道1号線(CA-1)に沿って行きます。サンタモニカからサンタバーバラまでは海岸線の パシフィック・コースト・ハイウェイ Pacific Coast Highway をたどり、サンタバーバラから内陸のソルバングに寄り道。しばらく幹線道路のUA-101号線を通って、カンブリアでCA-1に戻り、あとはモントレーまで海岸線の カブリロ・ハイウェイ Cabrillo Highway を走ります。
旅のテーマや日数によってコースや立ち寄る町をアレンジすると良いでしょう。
参考までに今年Kitagawaが通ったルートをGoogle Mapで掲載しておきます。かなり広いので、右上のアイコンで別ページを開いてご覧ください。
地図上の走行距離は721マイル(1,161km)、ノンストップで走ると計算上は14時間となりますが、2泊3日をかけました。なお、アメリカは右側通行ですので本当はサンフランシスコからロサンゼルスに南下するルートを取った方が、景色が見やすく車も停めやすいかと思います。
僕は毎年アメリカでハンドルを握っていますが、せっかくなのでみんなに国際免許証を取って来てもらい、交代で運転することに。車はフォードのコンパクトを用意しました。初の左ハンドル&マイル表示ということでしたが、割と早く慣れてまずまず楽しく運転していただけたようです。やったことがないということを理由に挑戦を避けていたら、何事も永遠に体験できませんからね!割と走りやすいルートですが、停車できない区間もあるので慣れない方はカーナビがあった方が安心かと。何人かでレンタカーをシェアする場合は保険の都合上、追加ドライバーの登録も忘れずに。
パシフィック・コースト・ハイウェイ
Pacific Coast Highway
ロサンゼルスからサンタバーバラまでは、州道1号線(CA-1)のパシフィックコーストハイウェイを行きます。片側2車線で走りやすく、ビーチや町も何か所かあるので、眺めの良い場所で適当に休憩を入れると良さそうです。
この区間はサーファーに人気のビーチが点在しているのですが、お天気がいまいちだったので海で遊ぶには至らず。途中、景色の美しい ポイント・デュム Point Dume に立ち寄りました。
サンタバーバラ
初日はサンタバーバラ Santa Barbara まで僅か3時間のドライブで運転を終了しました。
有名なサンタバーバラ裁判所の時計塔に昇ってみたり、週に一度のファーマーズマーケットを覗いてみたり。スペイン風の瀟洒なサンタバーバラの街並みはカリフォルニアでも特にお気に入りです。
ソルバング
2日目は内陸のサンタイネス・バレーに針路を変え、途中カチューマ湖に寄ってみたり。
午前中は ソルバング Solvang を見学しました。小さくも可愛らしいオランダ風の街並みはユニーク、気付いたらお昼近くになっていました。
午後はUS-101を北上。
単調な幹線道路は車のオートクルーズ機能を使うとアクセルを踏まなくても一定速度で進んでいくので運転が楽です。
本当はサンルイスオビスポ Sun Luis Obispo の町で左折して海岸線に向かうCA-1に入らなければならないのに、調子良く走っていたらそのままUS-101に乗って内陸に行っちゃいました…
US-101だと一番面白いところを全部すっ飛ばしちゃうので、山を越えて太平洋側に出ることに。CA-41かCA-46のどっちだったか忘れましたが、山越えの道も爽快な景色で気持ちの良いドライブになりました。
カブリロ・ハイウェイ
Cabrillo Highway
太平洋側に戻って来ました。
ここからは州道1号線(CA-1)のカブリロ・ハイウェイをひたすら北上なので迷う心配は無し。サングラスをかけて窓を開け、ラジオを鳴らしてビーフジャーキーでも齧りながら走れば、アメリカ気分も上々です。(笑
道路の中央に引かれた線が所々変わっているのが分かりますか?これは追越し区間を示しています。
とりあえず自分に近い側の線が実線になっている場合は追越しできないと覚えておけばOKです。
ビッグ・サー
Big Sur
カリフォルニアのサンシメオンからカーメルまでの地域はビッグ・サーといい、太平洋から切り立つ急峻な地形は絶景が望めてドライビングコースとして人気。今回のドライブのハイライトです!
ビッグサーはカーブやアップダウンの激しい区間もあるので、ハンドルを握る人はくれぐれも脇見をせずに注意して運転を。景勝地には車を停めて見学できる ビスタ・ポイント Vista Point という駐車場がきちんと整備されています。途中に人里は無く、多くの車がドライブを目的に走っているのでスピードはゆっくりでも問題ないかと思います。ここから先ガスステーションがほとんど無いので、給油やお手洗いは済ませておいた方が良いかも。
ここではビッグサーのビスタポイントを3か所ほど写真でご紹介します。
Willow Creek Bridge
まずはウィロー・クリーク・ブリッジ Willow Creek Bridge 手前にあるビスタポイント。
遥か彼方までごつごつした地形が続いています。
反対側。
少し引いてみるとこんな感じ、ただ駐車スペースがあるだけの簡単な作りです。
柵もない崖っぷちなので、ちょっと怖いですね…
橋の下の波打ち際まで降りていくこともできます。
うろうろしていたら、かわいいカモメが飛んで来ました!
カリフォルニアカモメです。
近くで見るとなかなか凛々しいですね~
Big Creek Bridge
続いて、ビッグ・クリーク・ブリッジ Big Creek Bridge が見えるビスタポイント。
遠目に見ても立派な橋ですね!1937年に完成した二重の上路アーチ橋です。海から立ち上がる山の斜面、45度くらいあるんじゃないでしょうか?巨大な橋すら小さく見えてしまう、とてつもないスケールです。
Bixby Creek Bridge
そしてビッグサーから最後にご紹介するビスタポイントはビックスビー・クリーク・ブリッジ Bixby Creek Bridge。
現地からTwitterにも投稿しましたが、ここの景色が一番インパクトがあって気に入りました!
絶壁に打ち寄せる波、何もない丘陵地帯に続く州道1号線。手前の上路アーチ橋がドライブコースらしさを演出して絵になります。
世界中あちこちの景勝地でドライブを楽しんできましたが、このダイナミックな自然と道路はさすがアメリカ!と認めざるを得ません。天気も良く、最高のドライブになりました☆
モントレー
このままサンフランシスコまで行くとさらに4時間ほどかかるので、モントレー Monterey の町で泊まることにしました。ここは キャナリーロウ Cannery Row という海岸通りが見どころになっています。
サンフランシスコ
San Francisco
3日目、ようやくサンフランシスコに近づいてきました。
ここからはハイウェイのUA-101号線に乗って200km。サンノゼ San Jose あたりから交通量も増えてきて周りの車も都会の走りに。
無事、最終目的地のWサンフランシスコホテルに到着しました。
2泊3日で800マイル、日本に当てはめれば東京から鹿児島あたりまでの距離に匹敵します。こんなにも広大なエリアを大自然のまま放ってあるアメリカの余裕っぷりにはただ驚くばかり。これ、カリフォルニアの一部に過ぎないんですよね…
とても走りやすく変化に富んだルートです。カリフォルニアにご旅行される際はぜひドライブに出かけてみてください!
文中で取り上げた町ならどこも観光案内所や予約なしで泊まれるホテルがありますし、どこかでキャンプやトレッキングを楽しんでも面白そうです。次の機会には逆方向、サンフランシスコからロサンゼルスまで走ってみたいと思います。
また、翌年は東海岸のフロリダ半島を車で縦断してみました。
車種は マスタングのオープンカー!常夏フロリダのドライブ旅行 もオススメです。
更新履歴
2014年08月14日 作成
2015年11月12日 見出しとリンクを修正
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
ご無沙汰しております。
今回の話題でいきなり昔を思い出してしまいました。
サンルイスオビスポは自分が中学生の時に短期留学した地です。
ホームステイして過ごした事を思い出します。
当時は1ドルが280円!今とは隔世の感がありますね。
滞在中、カーペンターズのトップオブザワールドが流行っていて、またその曲がよく似合う土地でした。
近くにロケット基地があり、ちょうど発射があって失敗したらしく爆破されて落ちていくという中々見られない光景も見ています。
年齢がバレますが、ちょうど40年前のことです。
snifkinさん、こんばんは!
アメリカに留学、しかも中学生の時ですか?1970年代という時期もさることながら、10代前半で渡米してしまう勢いが凄いですね。僕の中学の頃なんて、海外に行こうなど考えも及びませんでした。
アメリカに行こうと思ったsnifkinさんも、送り出したご家族も、とても先進的で羨ましい限りです。未だに、もっと早く海外に出ていたら…なんて思っているものですから。