10.20
ゼンコフ教会(カザフスタン・アルマトイ)
カザフスタン最大の都市アルマトイにあるゼンコフ教会は公園の中にたたずむ木造建築の大聖堂。ロシア正教会にしてはとてもかわいらしい外観で、観光で立ち寄ってみたところ洗礼の儀式を見学することもできました。
場所・行き方
場所はアルマトイ中心部の東寄り、28人のパンフィロフ衛兵公園 Парк ми. 28 Гвардейцев-Панфиловцев の中央部分。公園の名は第二次世界大戦中のモスクワの戦いで戦死した兵士に因んでおり、東西4ブロック、南北2ブロックの広さがあります。訪れたのは日曜日とあってパンフィロフ公園は人出が多く、鳩さんの舞う広場には露店が出たり家族連れが遊んでいました。

ゼンコフ教会
Zenkov Cathedral
5つのドームを持つウクライナ・バロック様式の大聖堂。ウクライナバロックにしては頭頂部の金色部分が小ぶりです。ハーリキンチェックとでも言いましょうか、ドーム部分の青いパステルカラーがまるで遊園地のアトラクションのような軽快な雰囲気を感じさせます。

西側にある入り口から教会内へ。
ドレスコードが設けられており、帽子を脱ぐほか、女性は髪の毛をスカーフなどで覆う必要があります。また館内にいる人々の写真撮影は禁止されています。
聖堂の中央ではちょうど若いご夫婦が生まれたばかりの赤ちゃんの洗礼の儀式を行なっていました。神父様が唄う祝福の聖歌が美しく、しばし聞き入ってしまいました。観光客に過ぎない僕らは遠くから見学だけに留めましたが(そのため写真はありません)とても温かい気持ちになる洗礼でした。
木造建築のロシア正教会
ゼンコフ教会の特徴はこれが木造建築であることで、1904年に着工し1907年に完成。釘を使わずに建てられたという伝説もあるそうですが…これは事実ではない模様。木造建築としては世界でも指折りの高さで、文献によりデータが異なりますが高さは50m前後あるようです。ソビエト時代にはカザフ自治国の中央博物館となったものの、1995年にロシア正教会に返還され、現在では積極的な宗教活動が行なわれています。
なお、現在の カザフスタン国立博物館 は首都アスタナにあります。
イコノスタシス
正教会といえばイコノスタシス。
ちょうど窓からの光が差し込んで光り輝いており、とても幻想的でした。

イコン
多くのイコンも置かれていますが、特にKitagawaの目を惹いた一枚を以下に掲載します。

小さな箱に収められた木片、その下の文字はマムヴリースカバと読めるので(今ちょうどロシア語の授業で属格の復習をしてるところなんですよ、笑)もしやと思ったのですが、やはりこれは「マムレの樫の木」の一部のようです。
часть Мамврийского дуба – места явления Святой Троицы
燭台

下の写真は教会の右手、建物の南側にあった小さめの聖障とイコン。
ロシア正教なので聖像は置かれておらず、すべて平面の聖画像。お祈りに来る人も途絶えません。なかなかない混みようのカテドラルで、若い人も多く訪れているのが印象的でした。

ゼンコフ教会では平日は毎日、午前8時と午後4時に礼拝があり、日曜日も頻繁に行事を行なっているようです。今後のスケジュールは教会前のパネルで案内されているほか公式サイトでも確認できます。観光客向け情報も掲載されているので、アルマトイ観光の際は事前にチェックしてみてください。
Вознесенский собор
【住所】 Gogol St. 40, Almaty 050010, KAZAKHSTAN
【営業時間】 最後の礼拝の30分後まで
【URL】 cathedral.kz/ru
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