02.23
エギーユ・デュ・ミディ展望台 (フランス・シャモニ)
標高3,842mの エギーユ・デュ・ミディ Aiguille du Midi から見るアルプスは絶景でした。
天空に聳える展望台はレストランまで完備しており、目前にはヨーロッパの最高峰 モンブラン Mont Blanc の姿も。気軽に雲の上までロープウェイで来られるのでオススメです。
Aiguille du Midi
フランス共和国 ローヌアルプ地方 シャモニモンブラン
(北緯45度52分 東経6度53分)
【行き方】
シャモニの町からロープウェイで山頂へ
【営業時間】
夏: 上り午前6:30始発 ~ 下り午後6:00終発
冬: 上り午前8:10始発 ~ 下り午後5:00終発
【運休日】
11月5日~12月14日(2018年)
ここが凄いのは麓の町 シャモニ Chamonix から山頂までロープウェイで一気に登れるところ!
観光客がフラリと富士山より高いところまで行けてしまいます。行き方や料金などを エギーユデュミディ ロープウェイ Téléphérique de l’Aiguille du Midi の旅行記にまとめているのでご覧ください。
エギーユ・デュ・ミディ
Aiguille du Midi
エギーユデュミディはフランスのアルプス山脈にあるモンブラン山系の高峰の一つで、標高3,842m。
フランス語でAiguilleは針、Midiは正午を意味しており、「正午の時針」とでも訳しましょうか。町の教会から見上げると太陽が山頂に昇ることから名付けられたのだとか。この写真はシャモニから見たもので、右手の山がエギーユデュミディです。
その展望台は複雑なレイアウトなので見取図を示します。
シャモニからのロープウェイは右端の山頂駅に到着します。また、手前にもう一つロープウェイ乗り場が描かれていますが、ここからはイタリアとの国境にあたるエルブロンネに向かうケーブルカーが出ています。余裕があればぜひ エルブロンネ・ピーク Pointe Helbronner の展望台まで足を延ばしてみてください。
実際に来てみるとまるで要塞のような厳つい造り!
ロープウェイを降りたところは山頂より少し低い峰にあたり、頂上へ昇るエレベーターに乗るには 空中に架けられた橋 を渡らなければなりません。突風が吹いておりめちゃくちゃ怖いっ
岩を穿ってトンネルやエレベーターを作ってしまうなんて凄いですね。
エレベーターは待ち時間がかかることもあるようですが、幸いすぐに乗れました。3,842mの数字は展望台の高さを示すと同時にエギュイユデュミディの標高でもあります。気温は氷点下まで下がるので夏でも防寒具をお忘れなく。
肝心のモンブランは、ちょっと分かりにくく探してしまいました(汗
展望台の南南西、連なる山脈の一番向こうの高いところにある白い山頂がモンブランです。標高はこちら側より1,000mも高く4,810mあり、ヨーロッパの最高峰。一年中雪が降るので真っ白ですね、まさにモン=ブラン(白い山)の名前通りの姿を望めました。
凍てつく風と寒さで倒れそうになりつつ記念写真も一枚。
見た目のクールさで言えば、アルプス山脈ではスイスの マッターホルン Matterhorn が断トツだなぁなんて思ったりもして。既に何度も訪れていますが今年もう一度見に行きますよ。
観光地らしくこんなシースルーの場所もありました。
そうそう、頂上からウイングスーツを着て飛び降りた人がいて悲鳴と歓声が上がっていました。エクストリームスポーツと言うのでしょうか、一瞬のことで撮影は間に合わず。ベースジャンプの世界では有名なスポットのようで、あまりに怖いので転載はしませんがYouTubeで動画を見られます。
少し低いところに見えているのがロープウェイ山頂駅にある展望台。
やはり信じられない場所に建っていますね。
眺めはまさに絶景、空に近付いた気がします。
この場所の高さと恐ろしい作りに足がすくみ、下を見ると目眩がするほど。来たのは5月のお天気の良い日ながら風が強く、指や耳が凍ってしまいそうでした。
エギュイユデュミディ展望台から見るシャモニの町並み。
主なスキーコースは町の向こう側の山腹に集まっています。
空気が薄いので、くれぐれも無理をしないように!すぐに高山病になります。
Kitagawaは5,000m級の登山経験があって高山病の辛さも知っているのですが、つい調子に乗ってはしゃぎ過ぎてしまいすぐに頭痛が起こりました。高所で急な運動と長居は禁物です。
ここからスキーで滑り降りる場合は外にも出られますが、足を踏み外すと止まるところが無いのでアイゼンやピッケル、ハーネスなど雪山の装備が必要。完全にオフピステなので経験の浅いスキーヤーが滑るのは無謀と言えそうです。イタリア側のコースについてはツイッターでつぶやいたので参考にしてください。
展望台にはレストラン、Le 3842 Restaurant がありました。
遅めのランチを…と思ったのですが、残念ながら予約でいっぱいでした。
気軽に食事ができるカフェテリアも併設。
ポストがあって郵便も出せるそうです。
窓からの眺めが絶壁過ぎて現実っぽくない(笑
よくもまぁこんな険しいところに展望台を作ったものです。
ケーブルカーの機械室。
景色として絵になるのは北東側。
正面に見える格好いい山は、左の頂が グランド・ジョラス Grandes Jorasses(4,208m)、右が ダン・デュ・ジェアン Dent du Géant(4,013m)。そして左手の雲海はるか彼方に浮かんでいるのがスイスの最高峰 モンテ・ローザ Monte Rosa(4,634m)です。
空気が澄んでいてモンテローザが見えました。
そして左奥には大好きなマッターホルンの姿も!遠すぎて解説にも名前が載っていないですね~とても肉眼では見えないので高倍率の双眼鏡が必要です。
最後に動画も撮ってみました。
YouTubeにアップしたのでご覧ください。
ロープウェイを乗り継ぎ約20分、アッと言う間に白銀の世界に来ることができるエギーユデュミディ展望台。
ヨーロッパで一番高い場所はモンブランの山頂ですが、その手前まで来られて貴重な体験になりました。ここは冬より夏の方が混み合うそうです、エギーユデュミディ ロープウェイ Téléphérique de l’Aiguille du Midi の旅行記もご参考に。
コメント
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ツアーでしたが、スイスへ行った際に、エギーユ・デュ・ミディ展望台が季節によって?他の展望台の設定でした。そこはチョット残念でした。結局、モンブランも曇っていて観られませんでしたが。
けれど、エギーユ・デュ・ミディの、超ビックリの「アクリル箱」に、高所恐怖症ながら、一瞬でも入って下を眺めたいし(東京タワーの「床窓」でも焦るのに…)、てっぺんの「ロケット」は何?と確認したかったり。
「展望台」というより「展望パーク」といったノリがいいですね。
迫力のお写真、観ていて、むずむずしてきそうなものもあって、スゴいです。
ありがとうございます!