サン・アンドレス遺跡 (中米・エルサルバドル)

2015年, 2014年, '14 エルサルバドル Add comments

エルサルバドル観光 サンアンドレス遺跡

今日は非常にマニアックな遺跡をご紹介、中米のエルサルバドル共和国にある サン・アンドレス遺跡 Sitio Arqueológico San Andrés です。火山の噴火という偶然により時を越えて姿を現したマヤ文明の遺構。しかしながら文字が発見されないなど未だ不明な点の多いとてもミステリアスな遺跡です。

サン・アンドレス遺跡
Sitio Arqueológico San Andrés

ロサンゼルスからアビアンカ航空で中米のエルサルバドル共和国へ
首都サンサルバドルから30km、車で約40分

中央アメリカの太平洋に面する エルサルバドル共和国 El Salvador
その西部はマヤ文明圏の南端にあたり、首都サンサルバドルの北西に古代都市の遺跡が点在しています。

サンアンドレス遺跡 地図

上の地図で赤丸1番が サン・アンドレス遺跡 です。また、直線距離で5kmほど北東にある白丸25番はユネスコ世界遺産にもなっている ホヤ・デ・セレン遺跡 Joya de Cerén で、この2つを合わせて見て廻ることにしました。

行き方

観光でエルサルバドルを訪れる外国人は非常に少なく、ツアーもほとんど催行されていません。
首都サンサルバドルから近いため後述するローカルバスでもアクセス可能ですが、Kitagawaは自分で車を運転して行くことにしました。毎度のことですが、旅行者が少なく国内交通も未熟な国では車を使うに限ります。

エルサルバドル旅行記

サンサルバドルを出てしまえば国道1号線に沿って走って行くだけ、1時間もかかりません。
ちなみに空港のレンタカー会社や道路の様子は前回エルサルバドルに来た時に調査済み。路面状況は良好で景色も美しく快適なドライブでした。

San Andrés, El Salvador

サンアンドレス遺跡 行き方

はっきりと Sitio Arqueológico San Andrés の看板も出ており簡単に見つけられました。
こちらがサン・アンドレス遺跡の入口です。

サン・アンドレス遺跡

もしバスで行くならサンサルバドルにある西バスターミナルから サンタ・アナ Santa Ana 行きに乗って途中下車です。これはバックパッカーがグアテマラへと抜けていくルート上でもありますが、バスは老朽化が著しいうえにサンサルバドル中心部は治安が悪いので乗車には注意が必要です。

入場料

2014年5月現在の料金表。入場料もパーキングの入口で払う方式のようです。
エルサルバドルの通貨は米ドルで、外国人の入場料は 3 USD、駐車料金が 1 USD でした。

サンアンドレス遺跡 入場料

こちらが駐車場。

エルサルバドル旅行記

看板には abierto de martes a domingo との記載、つまり 月曜休館 ということですね。
開館時間は午前9時から午後4時までです。

Sitio Arqueológico San Andrés

San Andrés Archaeological Site

サン・アンドレス遺跡はロマ・カルデラ火山の降灰で埋もれたマヤ文明の遺跡で、地中に眠ることによって風化を免れたそう。ちなみにエルサルバドルはとても火山の多い国であり、一昨年もチャパラスティケ火山が噴火しています。

San Andrés, El Salvador

サン・アンドレス遺跡

ユネスコ世界遺産

こちらがサンアンドレス遺跡の全体図。

Sitio Arqueológico San Andrés

多くの築山が見つかっており、その地中からピラミッド型神殿の基礎が発掘されています。この一帯は中規模の都市だったようで、火山の後も人々が戻ってきて再興されたことが分かっています。

Estructure 7

遺跡に足を踏み入れると最初に見える低層の構造物。
周りが火山の石で囲まれており、サンアンドレスで唯一の石組みの基礎が見られます。ここからは儀式用の装飾品、いわゆる エキセントリック石器 が出土していることからも何か特別な建物だったと考えられているようです。

サンアンドレス遺跡

サンアンドレス遺跡

所々に解説のパネルも。
写真には写っていませんが、ちらほらと見学に来ている人もいました。

San Andrés, El Salvador

Plaza Central

神聖な場所だったと思われる中央の広場。
今立っている場所から住居跡が見つかっており、右の大きな築山が Estructure 1、その向こうが Estructure 2、緑の屋根が掛かっているのは Estructure 3、一番左にカラーコーンが立てられているのが未発掘の Estructure 4 です。

サンアンドレス遺跡

広場の南に並ぶ2つの神殿跡がここのハイライトでしょう。
建築は8世紀に始められたそうで、右が Estructure 1、左が Estructure 2 です。

サンアンドレス遺跡

同、裏から見たところ。

サンアンドレス遺跡

上空から俯瞰するとこんな感じです。

サン・アンドレス遺跡

Estructure 1

北向き、すなわち広場に面して建てられた大きなピラミッド。高さは約22mです。
コンクリートで固められてしまっていますが、元来は日干し煉瓦である アドベ Adobe 造りだったもの。当時の姿は想像するしかありません。

サンアンドレス遺跡

Estructure 2

そのお隣にあるピラミッド、こちらは西向きに建てられています。
角度が異なる複数の段があるのは、何度か増築されたことによるものでしょうか。正面まで行けないのが残念でなりません。

サンアンドレス遺跡

Estructure 3

広場の東側には屋根で保護された遺構があり、途中まで発掘された構造物を見ることができました。
サンアンドレス遺跡は火山灰で埋まったことで今に残ると聞いていますが、これほど深く埋まっていたとは!掘り返せばもっと色んなものが出土しそうです。

Sitio Arqueológico San Andrés

Estructure 5

残るは遺跡の北側ですが、ここから先は整備が進んでいないようでした。
遠くに見えている築山は ラ・カンパーナ La Campana と呼ばれるピラミッドのようで、復元模型や航空写真で見ても非常に大きいことが分かります。

サンアンドレス遺跡

丘の上から見た遺跡の全景。今まで見てきた構造物が見渡せました。
こうして緑に埋もれた遺跡というのも珍しく、かえって秘境感が高まります。ここに古代都市があったなんて信じられませんね。

サンアンドレス遺跡

博物館

遺跡の入口にはミュージアムが設けられていました。割と新しいので最近できたのではないでしょうか。出土品が丁寧に展示されており、ここの存在は大きいと思います。

サンアンドレス遺跡 博物館

これらの品からサンアンドレスはマヤ文明の遺跡と見られていますが、文字が見つからないなど説明のつかない点もあって、未だによく分かっていないそうです。そもそもサンアンドレスという名称すら後付けらしく、実態は永遠に解明されないのかも知れません。

サン・アンドレス遺跡

サン・アンドレス遺跡

サン・アンドレス遺跡

資料

ミュージアムにはエルサルバドル国内の主な遺跡についてのパネル展示もありました。英語の情報が少ない地域なので貴重な資料です。

サンアンドレス遺跡 ミュージアム

エルサルバドルの古代文明遺跡群

San Andrés

Joya de Cerén

San Andrés

Cihuatán

San Andrés

Tazumal & Casa Blanca

San Andrés

パネル拡大図

地図
   サンアンドレス遺跡全図 | サンアンドレス遺跡周辺の古代遺跡

サンアンドレス発掘調査
   Descubrimiento | Investigación Arqueológica | Hallazgos

エルサルバドルの主な遺跡
   Parques Arqueológicos | Joya de Cerén | Cihuatán | Tazumal & Casa Blanca

感想

発掘された基礎部分は元の姿が見られない形で修復されてしまっており、眺めただけでは面白味を感じにくいかも知れません。しかしながら多くのエリアは豪快に放置されているので、豊かな芝生をピクニック気分で歩き回りながら失われたマヤ文明の証しが足元に眠っていると想像するのも悪くありません。未調査の築山も残っており、今後の発掘・整備に期待したいところです。

なかなかエルサルバドルに立寄ることは少ないかも知れませんが、中米にはマヤの遺跡が点在しているので古代文明に興味があればロマンを感じられると思います。エルサルバドルの数少ない見どころなので、ここまで来られて大きな満足感を得られました。この後はユネスコ世界遺産でもある ホヤ・デ・セレン遺跡 Joya de Cerén に向かいます。

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