見どころ満載、サンシュルピス教会 (フランス・パリ)

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サンシュルピス教会 パリ

今日はパリで一番お気に入りの教会、サン・シュルピス教会 Église Saint-Sulpice をご紹介します。
セーヌ左岸、サンジェルマンデプレにあるカトリック教会で、ドラクロワの壁画や大きなパイプオルガンなど見どころいっぱい!ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台としても話題になった場所です。

サンシュルピス広場

フランスの首都パリの5~7区を横切るサン・ジェルマン・デ・プレ大通り。その周辺は古くから繁華街として栄え、かつて文化人が集ったカフェやギャラリーが今も点在しています。

サンシュルピス教会

サンシュルピス教会の再建が始められたのは17世紀のこと。
美しいファサードはフィレンツェの建築家 ジョヴァンニ・セルヴァンドーニ Giovanni Servandoni の設計によりますが、彼の死により作業は中断。その後弟子によって左右の塔の建築が引き継がれるものの、今度はフランス革命で工事が止まってしまい…そのまま右側の南塔は完成することなく今に至るそうです。

サン・シュルピス教会

そう聞くと、塔の形が左右で異なるのも単に個性的という以上の歴史を感じますね。
長らく左の北塔の修復工事が行なわれていましたが2011年に完了。このページの写真はすべて2015年春に再撮影したものです。

サンシュルピス広場

教会の前に広がるサン・シュルピス広場。
日曜日には市が開かれたりして賑やかになる広場も、普段はこの通り落ち着いた様子。静かに水の音だけが広場に響いていました。

サン・シュルピス教会

ヴィスコンティの噴水

その広場中央で水を湛える美しい噴水。
ルイ・ヴィスコンティ Louis Visconti 作の「四人の枢機卿の噴水」です。

ヴィスコンティの噴水

箱の中に座っているおじさんたちが ボシュエ、フェヌロン、フレシエ、マシヨン の4人。
ルイ14世の時代に活躍した人たちだそうです。

ヴィスコンティの噴水

教会の正面には階段があり、入口は少し奥まったところに。
まずは左右の彫像が出迎えてくれました。

サンシュルピス教会

サンシュルピス教会

サンシュルピス広場を見下ろす。
周辺にはプチホテルやブティックが点在し、個人的にはパリで散歩が一番楽しいエリア。この広場でも古本市や蚤の市が開かれたりと、お買い物好きには何かと誘惑の多いエリアでもあります。(笑

サンシュルピス広場

サンシュルピス教会

サンシュルピス教会の大きさは幅58m、高さ34m、奥行き113m。
ノートルダム大聖堂より僅かに小さいものの、パリ第2の規模を誇ります。

サンシュルピス教会

主な見どころは教会内のパネルで紹介されていました。

サンシュルピス教会

残念ながら僕は「ようこそサン・シュルピス教会へ」しか読めませんでしたが、この順番で見て廻ることに。

サンシュルピス教会

サンシュルピス教会

サン・シュルピス教会

見どころ(B)の主祭壇。

サンシュルピス教会

サンシュルピス教会

見どころ(C)のレリーフ。
ここは事務所みたいな小部屋になっていましたが、声を掛けて見学させていただきました。

Église Saint-Sulpice

見どころ(E)、主祭壇の左手の柱に掲げられたキリスト像。

Église Saint-Sulpice

見どころ(F)の礼拝堂。
シモン・ルイ・ボワゾ Louis-Simon Boizot の作。

フランス旅行記 パリ観光

説教壇

高所に建つ立派な説教壇。左右の階段のみに支えられた構造そのものがお見事。
そして金と青の彩色が美しく、これほど立派な説教壇はなかなか見られません。シャルル・ド・ヴァイィ Charles de Wailly の作で、手元の資料では最近修復されたとの記述も。

サン・シュルピス教会

礼拝堂

サンシュルピス教会の一番奥にある Chapelle de la Vierge 礼拝堂。
そこに捧げられた母子像の荘厳な姿には息を呑みます。静かな教会の奥でこれを見上げていると周りの音がすべて遠ざかり聞こえなくなってしまうほど。ライトアップも効果的ですね。

サンシュルピス教会

この大理石の聖母子像は ジャン・バティスト・ピガール Jean-Baptiste Pigalle の作。
左右の美しい大理石の柱はローマ時代の遺跡 レプティス・マグナ Leptis Magna (現在のリビア)に由来するものだそうで、この辺りの歴史も興味深いのですが、フランス語を正確に翻訳する自信がないのでここでは省略。

サンシュルピス教会

下の写真はクーポールの天井画。聖母被昇天 L’Assomption de la Vierge は フランソワ・ルモワーヌ François Lemoyne の作です。高い所にあってよく見えませんが、一般に知られている写真と実物では随分と違う色に感じられました。

Église Saint-Sulpice

日時計(グノモン)

教会内には大きなオベリスクが建っており、これは精巧に作られた日時計だそう。
そこから走る真鍮製のラインは正確に南北を示す子午線となっています。

サンシュルピス教会 日時計 子午線

ダ・ヴィンチ・コード
The Da Vinci Code

2003年に出版されたダン・ブラウンの推理小説「ダ・ヴィンチ・コード」はキリスト教にまつわる壮大なミステリー。ベストセラーとなり、その後映画化もされました。僕も小説と映画をそれぞれ見ています。この作中でカギとなった場所がここ、サンシュルピス教会です。

この子午線は作中で“ローズライン”と呼ばれていました。ただし史実においてこれがローズラインと呼ばれたことは一度も無く、またこの場所も異教徒とは何ら関係ないそうで、勘違いする人が多かったのか一時期は各国語の資料が配布されていたほど。

小説の内容はあくまでフィクションですが、それでもこうして静かな教会で意味深な調度品に囲まれると、どこかミステリアスな空気を感じずにはいられません。

サンシュルピス教会 日時計 グノモン

夏至と冬至の正午には、対面するステンドグラスに空けられた穴から差し込む光がオベリスクや床のタイルの中央を照らすそう。以下のページに解説があるので興味があればご参照を。僕も図を見て初めてグノモンの機能を理解できました。
   en.wikipedia.org/wiki/Gnomon_of_Saint-Sulpice

サンシュルピス教会 日時計 グノモン

ドラクロワのフレスコ画

サンシュルピス教会で見逃してはならないのがロマン派の巨匠、ウジェーヌ・ドラクロワ Eugène Delacroix が描いたフレスコ画です。特に「天使とヤコブの闘い」の壁画は必見。
詳しくは サン・シュルピス教会にあるドラクロワの壁画 のページにまとめましたのでご覧ください。

ドラクロワ 天使とヤコブの闘い

パイプオルガン

最後に、身廊の最後部を振り返ると鎮座している大きなパイプオルガン。
規模としては世界最大級とのことです。

サン・シュルピス教会

オルガン製作者 アリスティド・カヴァイエ・コル Aristide Cavaillé-Coll によって1862年に作られたもの。このパイプオルガンは彼の作品としても最大規模です。教会そのものが大きいのでサイズを感じにくいのですが、本当に大きいんでしょうね。

パイプオルガン

日曜日のミサではこのオルガンの演奏を聴くことができるかもしれません。
日程に余裕がある方はぜひスケジュールをチェックしてみてください。

パイプオルガン

どこを切り取っても素晴らしく重厚なサンシュルピス教会。彫刻や絵画など一つ一つが著名なフランス人芸術家による作品であり、まるで美術館のよう。いや、むしろ美術館以上に作品が息づいているように思えます。とても無料で入れる教会とは思えない内容の濃さに、数あるパリの教会でもKitagawa一番のお気に入りの場所です。

現存するサンシュルピス教会は18世紀に再建されていますが、その歴史は6世紀まで遡ります。ここから400m北にある サン・ジェルマン・デ・プレ教会 は6世紀に建てられたものが今に残っておりパリ最古の教会、ぜひ合わせて見学を。

この一帯、サンジェルマンデプレはKitagawaが2011年にリュクサンブール公園の傍にあるホテルに逗留した際、毎日のように散策した思い出深い街。すっかり僕のパリのイメージは石畳と雨に支配されているのですが、写真は2015年春のお天気が良い日に再撮影したものを使用しました。

サン・シュルピス教会
Église Saint-Sulpice

【住所】 2 Rue Palatine, 75006 Paris, FRANCE
【開館時間】 午前7時半~午後7時半
【休館日】 年中無休
【入場料】 無料

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