August 12, 2012

ジ オリエンタル スパ@マンダリン オリエンタル バンコク

Kitagawa@Thailand です、サワディーカップ。
今日はバンコクにある高級スパ「ジ オリエンタル スパ The Oriental Spa」をご紹介します。

ジ オリエンタル スパ@マンダリン オリエンタル バンコク

今も昔も、バンコクではバンヤンツリースパをメインに使っているKitagawaですが…
マンダリンオリエンタルホテルバンコクにあるフランス料理店 ル・ノルマンディに寄ると、ついつい帰りがけにスパの予約を入れてしまう悪い癖がありまして。(笑
ちょうど今日行ってきたばかり、しかも今回は一人のため写真も撮ることができましたので、簡単に記事をまとめておきたいと思います。

ジ オリエンタル スパ The Oriental Spa

ザ オリエンタル スパ場所はバンコクのチャオプラヤー河沿いに建つ高級ホテル「マンダリン オリエンタル バンコク Mandarin Oriental Bangkok」。ここはスパだけでなくアフターヌーンティーやらタイ舞踊を楽しめるレストラン「サラ・リム・ナーム」など、何度も来ていますが…実は泊まったことは一度もありません。(笑
目指すスパはチャオプラヤー河を隔てた向こう側にあるので、ホテルの渡し船に乗って対岸に渡ります。天気が良ければ多少は情緒もありますが、スコール直後で河の濁りもマックスですね。

初めてバンコクに来た時に連れて行ってもらったタイ舞踊レストランを横目に、奥のスパの建物へと進みます。
レセプションで予約の名前を告げて、まずはスリッパに履き替えます。おしぼりと一緒にいただける爽やかで冷たい飲み物は「ナーム・マトゥーム」。東南アジアでしか産出しない珍しい果物です。(英語名: Bael)
ここでコースの内容についての質疑などは特になく、形ばかりのフォームに名前を記入し、トリートメントルームへ向かいます。うーん、あっさり。

ジ オリエンタル スパ@マンダリン オリエンタル ホテル バンコク

お部屋は木が多用された重厚な作り、タイの古民家風と言いましょうか…
入ってすぐの前室にはセーフティボックスを備えたクローゼットや、個室になったお手洗いがあります。

オリエンタル スパ バンコク更に扉をあけて、トリートメントルームに入ります。左手にベイシン、右手はシャワールーム、そして奥にマットレス。

僕がよく行く最新のスパとは少し違った趣ですが、いかにもオーリエンテーン(地元の人は当ホテルをこのように呼びます)らしい重みと渋さがあっていいじゃないですか。

ベイシン周りには細々とアメニティが置かれています。

MO_0318.JPG

マンダリンオリエンタルスパアメニティティシューがマンダリンオリエンタルのロゴ状に折られていますね!

歯ブラシや爪とぎなどもあり一見充実していますが、品質がね…特に櫛は、使うと頭皮を傷つけるほどの酷い品だったりします。まぁ使う人は滅多にいないんでしょうけど、念のためご注意を。

改めて、トリートメントルームの全景。お部屋の奥から入口の方を見たものです。
バンヤンツリースパの大きな部屋に慣れているとやや圧迫感がありますが、まぁこの位の方が空調もコントロールしやすいし落ち着くかもしれません。
左側の小部屋はスチームサウナ付きのシャワールーム。レインシャワーとハンドシャワーの併設ですが、水圧が弱いのが残念です。

オリエンタルスパ@マンダリンオリエンタルホテルバンコク

スチームサウナ今回は30分ほど早く行き、お部屋のスチームサウナで体を温めさせていただきました。自宅にはもっと広いサウナ室があるんですが…ホテルのスパに来るとついつい付帯する設備は利用したくなってしまう貧乏性でして。(笑

ちなみにオリエンタルスパではトリートメントの前後に少し余裕をもってお部屋が確保されていることがほとんどです。ぜひ余裕をもって訪れるようにしてください。

施術スペースはこちら。
そう、オリエンタルスパは伝統的なタイマッサージのスタイルに基づいており、ベッドではなく基本的にマットレスでトリートメントを行なうのです。ホテルのスパにしては珍しいですね!これはこれで安定感があって良いものです。ふと顔を上げると屋外の植物が簾越しに見えるのも素敵です。

マンダリンオリエンタル バンコク ホテル スパ 口コミ

さて、今回もトリートメントの記録を軽く残しておきます。
まずは体の老廃物を叩き出すべく、全身のボディスクラブです。使うのはコーヒーの粉とお砂糖をベースにしたもの。粒子が細かく肌への刺激が少なそうです。

スクラブは足の先からスタートすることが多いのですが、ここオリエンタルスパでは背中から。
(コースやセラピストによって手順は変わることがあります。)
ゆっくりグルグルと大きな円を描くように、角質を落とすというよりは肌に刷り込む感じで、進んでいきます。
最初はうつ伏せになり背中から足へ、そして仰向けになって胸から左腕、左足、そして右足、右手と一周します。痛いことも、くすぐったいこともなく、流れるような手際の良さです。

やっぱりボディスクラブは効きますね~、シャワーで洗い流せば肌はスッベスベ!
普段はシーソルトをベースとしたガリガリと角質を削り落とすくらいのハードなスクラブを好んで選んでいますが、たまには甘ったるいスクラブも悪くありません。

そしていよいよボディマッサージ、90分に渡る夢のお時間です。(笑
オイルは伸びがよく、さっぱりとした肌触り。ボトルに入ったものを大量に使用しますが、ベタつきはなく好印象です。

こちらも背中からスタートします。
まずは腰から肩にかけて、掌で押し上げるように腰から肩へと強くゆっくりとしたストロークで始まり、返って指の先を使って筋肉を揉み解しながら、肩から腰へとスピードをつけて戻ります。この緩急はオリエンタルスパならでは、伝統によって培われたものだと思います。
(コースやセラピストによって内容は変わることがあります。)
今回は肩を中心にお願いしたのですが、強弱や速さの変化が心地よく。
「あー、そこそこ!」という箇所でキュッ!と止まり、さらに力を加えることで緊張した筋を解していくのです。外から触ってどこが凝っていてどのくらいの強さが最も解れるのか分かっちゃうんだから、凄いですよね。何も言わなくても次々と繰り出される指の技、素晴らしいの一言です。併せて首筋など念入りに揉み解していただき、すっかり日頃のデスクワークで凝り固まった肩も軽くなりました。

その後、足の付け根から踵へ、仰向けになり胸から左手、左足、右足、右手と一周です。
手の平のマッサージがすごく気持ちよかったことを覚えていたくらいで、この辺りは半分くらい寝ていました…記憶がないというのは贅沢というか勿体ないというか。(笑

全身のトリートメントが終わったら、目頭から額へと顔のツボ押しと、軽く頭のマッサージ。
そして最後に改めて、今度はタオルの上から全身を強く圧していただきます。これは強めで、ちょっとタイマッサージ的な痛みもありますが、時間にして数分程度。足を曲げて胸の前にもってきたり、肩を押さえて足と腰を反対側にひねったり…タイ古式マッサージではお馴染みの、バキバキバキっと骨が鳴る、例のやつもあります。(笑

以上で2時間のトリートメントは終了。シャワーを浴びずに体に残ったオイルはそのままで…という、どのスパでも言われるいつもの注意事項を聞いて、夢心地の2時間は終わりです。
施術は完璧でしたが…好みの話をすれば、体にかけるのがバスタオルではなく他のスパのように薄手の布地だとよりゆったり出来たかなぁ。もっとも、これはオリエンタルスパのやり方であり、僕が慣れていないってだけかもしれませんが。

マンダリン オリエンタル スパ バンコクレセプションに戻りまして、しばしリラックス。生姜湯(タイ語で「ナーム・キン」と言います)にハチミツを混ぜていただきます。付いてくる甘味は時期によって変わりますよ。

ここも、もう少しレセプション周りが広いとゆっくり寛げるんですけどね~。ご主人が奥様を待っていることが多く、やっぱり男一人でスパを利用…というのは少し珍しいのかも。

お会計を済ませて、外の下駄箱で靴に履き替えます。セラピストにチップを渡される方はこのタイミングで。
(これは心づけですので相場はありませんが、謝意を示すなら 1時間当たり 100~150THBくらいが妥当でしょう。)

バンコク おすすめ スパ 口コミまた渡し船に乗ってチャオプラヤー河を渡り、ホテルに戻ります。黄色く文字が光っているのがオリエンタルホテルの宿泊棟です。

ここはホテル内にドレスコードがありますし、宿泊棟とスパが河を隔てているため、バスローブのままお部屋に帰る…なんてことができないのが残念ではあります。

スパ トリートメント 料金今回はボディスクラブ30分とボディオイルマッサージ90分の、合計2時間で 5,800THB++(約18,000円)のコースです。メニューはたくさんありますが、オリエンタルスパを利用されるならこの辺りが内容も金額も平均的でおすすめ。フェイシャル1時間の追加は 2,900THB++(約9,000円)です。

また、スパスイートという大きなお部屋もあります。2時間半~6時間の贅沢なコースは、1名11,400THB++ ~ 2名45,900THB++ と、料金もなかなかのもの。次回オリエンタルスパをご紹介する際は、このスパスイートを記事にいたします。
なお、予約時にクレジットカードの番号が必要で、24時間前を過ぎてのキャンセルはチャージがかかりますのでご注意を。

感想

マンダリンオリエンタルバンコクのオリエンタルスパは、タイで最も伝統のあるスパ。東南アジアで初の本格スパとされており、今もって極めて評価の高いスパの一つです。
オリエンタルホテルそのものがタイにおいて高い格調を持ったホテルですし、スパへは船で河を渡らなければならないなど、なかなか敷居の高さを感じさせてくれますが、訪れれば必ずや満足のひと時を過ごせることと思います。

施術に関しては毎回素晴らしいの一言に尽きますが、最新のホテルスパに比べると設備面で見劣りがするのは否めません。気が短いKitagawaのこと、実はシャワーの水圧が弱いだけでも少しイライラしてしまいます。(笑
ちょうど先週、今年オープンしたばかりの オークラプレステージバンコクのオークラスパ を記事にしましたので、興味があれば内装など比較してみてください。
一方、マンダリンオリエンタル東京の「ザ・スパ」は高層階にある最新スパとなっています。

人気の高いオリエンタルスパですが、あえて注文を付けようとすれば…事前のヒアリングを省略したり、使用するアメニティについて説明が乏しかったりと、ややゲストとのコミュニケーションに不足が感じられます。そう言えば術後のアンケートも求められませんよね…
自分たちの提供するものに相当の自信があるのかもしれませんが、スパに行き慣れた立場からすると、もう少し情報や選択肢が提供されていた方が楽しみが増えるかなぁ、と思います。

次はお隣のシャングリ・ラ ホテルにある人気スパ、「氣 Chi」あたりをご紹介しようと思います。

タイ滞在記&ホテル情報 (バンコク・サムイ・プーケット) 2012年