2016
10.01

ルフトハンザ航空エコノミークラス搭乗記 (バンコク→フランクフルト)

ルフトハンザ航空A340フランクフルト行きエコノミークラス搭乗記

ルフトハンザドイツ航空のエコノミークラスに搭乗しました。
最終目的地はギリシャのアテネですが、直行便が無いこととちょうどドイツでビールのお祭りオクトーバーフェストの時期だったのでフランクフルトとミュンヘンで2度もトランジットする大回りのフライトを組んでみました!

バンコクからアテネは直行便が無く、当初はワンワールドのカタール航空ドーハ経由(図中の紫色)を予定していましたが、普段スターアライアンスに乗っている仲間からルフトハンザ航空が安いし今秋のオクトーバーフェストも始まる時期だね~とそそのかされてドイツ経由で飛ぶことに。復路はトルコ航空ビジネスクラス(図中の赤色)で既に発券済みです。

フライトマップ

ルフトハンザのバンコク線はフランクフルト発着のみ、アテネ線はミュンヘン発着のみです。よって国際線-国内線-シェンゲン圏線と乗継ぎが必要ですが、いずれも最短の便を利用しなければならないというルールは無いようで、つまり24時間以内の乗継ぎであればどのような便の組合わせでもトランジット扱いとなり、バンコク発アテネ行き片道航空券として予約・発券ができるようです。フランクフルト-ミュンヘンは1~2時間おきに毎日12便、続くアテネ行きも毎日4便飛んでいるので自由度が高く予約を取りやすいと予想できます。

そこで、フランクフルトとミュンヘンの両都市で丸一日の観光ができる以下のような旅程を組みました。
フランクフルトには早朝着で夜まで観光し、最終便の1つ前の便でミュンヘンに飛んで ノボテルミュンヘンエアポートホテル に宿泊。翌日オクトーバーフェストを楽しんでから夕方のアテネ行き最終便でギリシャに向かいます。合計51時間30分にも及びますが、こんなスケジュールもトランジット扱いで可能なんですね!

便名 出発地 到着地
ルフトハンザドイツ航空
LH773 バンコク BKK 金曜 23:00 フランクフルト FRA 土曜 06:00
LH120 フランクフルト FRA 土曜 20:15 ミュンヘン MUC 土曜 21:10
LH1754 ミュンヘン MUC 日曜 19:10 アテネ ATH 日曜 22:30

運賃はエコノミークラスで 76,830円、ビジネスクラスで 344,300円(諸税込み)でした。今回は一人では無いことと価格差が大きく片道なのでエコノミーで発券しています。
予約クラスはSで、発券後の日程変更は130ユーロ、キャンセルも190ユーロで可能。ANAマイレージクラブへのマイル積算率は50%です。

スワンナプーム空港

毎度お馴染みバンコク・スワンナプーム国際空港(BKK)にやって来ました。
荷物は一人23kgまで。預入れ荷物についてフランクフルトはスルーにしてもらい、宿泊があるミュンヘンでスーツケースをピックアップすることにします。

ルフトハンザ 搭乗券

シップはエアバスA340-300型機。
ルフトハンザのビジネスクラスやファーストクラスには乗ったことがあり当ブログでも過去に記事にしていますがエコノミークラスは初めて!そもそもヨーロッパにエコノミークラスで行くこと自体が初めての体験です。

バンコク スワンナプーム国際空港

ルフトハンザA340エコノミークラス

LH773便はバンコク午後11時発フランクフルト翌朝6時着、12時間の夜行便です。
機内は前方からビジネスクラス30席、プレミアムエコノミー28席、エコノミークラス221席となっており、エコノミークラスのアブレストは2-4-2です。

ルフトハンザ エコノミークラス シート

ブランケットやピローは予め全席に用意されていました。
以下は中央に並んだシートの部分、まだまだ内装は新しく感じられました。

ルフトハンザ航空エコノミークラス搭乗記

シートマップ

343と呼ばれるシートマップです。
同じA340でもA340-300とA340-600ではギャレーやラバトリーの配置が大きく異なるのでご注意を。

シートマップ

今回はエコノミークラスの最前列(バルクヘッド)かつ非常口(イグジットロウ)にあたるシート、30Hと30Kを並びで事前確約していただきました。機内で4席しかない足元がとても広いお席で、残り2席はチェックイン開始時までブロックされていましたが4席とも取ることができました。

ルフトハンザ A340 エコノミークラス

シート幅17インチ、ピッチは31~32インチです。
前にシートが無いとさすがに広いですね~むしろ落ち着かないくらい。足元のスペースでは機内で一番のようです。バルクヘッドは個人用画面が肘掛けに収納されていて僅かにシート幅が狭い点と肘掛けを跳ね上げることができないデメリットがありますが、それを差し引いても足を投げ出せるゆとりといつでも席を立てる利便性が勝るでしょう。

ルフトハンザ エコノミークラス シート

あとは小物入れが壁に一つだけなのが要注意、二人並んで乗るのがオススメです。
なお、ルフトハンザの非常口席は他のキャリアと同様に「16歳以上であること」「英語(またはドイツ語)に堪能であること」「緊急時に援助を行う意思があること」が求められています。

Lufthansa A340 Economy Class

ウェルカムドリンク

離陸後、飲み物とスナックをいただきました。スナックの硬さと塩辛さが実にドイツっぽい(笑
僕らの担当はタイ人のCAさんでした。

ルフトハンザ ウェルカムドリンク

シートコントローラー

上のボタンがリクライニング、下が個人用画面のロック解除ボタン。
テーブルも肘掛けの中に収納されており、バルクヘッドに限り天板が折畳み式なのでテーブルを出したまま席を立つことができます。周りに遠慮なく立ったり座ったりできるのは飛行中のストレスを大きく軽減してくれます。

ルフトハンザ シートコントローラー

キャビンの室温は低めで、特にギャレー周辺は一般に寒いことが多いので冷え性の方はうえに羽織るものがあった方が安心でしょう。タイ語でお願いしたからでしょうか、コックピットに連絡して少し空調の温度を上げていただけました。

機内エンターテインメント

IFEは画面がタッチパネルになっていてリモコンは無し。
言語別にソートもでき、例えば日本語化されている映画だけを表示させられるなどインターフェイスは秀逸です。フライトマップの3D表示も精細で驚きました。

ルフトハンザ ヘッドフォン

ルフトハンザ 機内エンターテインメント

イヤーフォンジャックやUSBポートは画面の右側に。
携帯電話のGSMローミングとWi-Fiによる機内インターネット接続サービス(1時間9ユーロ、4時間14ユーロ、24時間17ユーロ)も提供されていました。

機内誌

機内誌のLufthansa magazine。
内容は無骨とでも言いましょうか、文字が多くて読み応えはありますが日系キャリアの写真いっぱいな機内誌に慣れていると少し取っつきにくい印象を受けます。

ルフトハンザ 機内誌

先日行ったばかりのマルタ島ヴァレッタ旧市街が宣伝として載っていました。
右は中米のパナマですね~この後1か月かけてギリシャ・キプロス・トルコを周りますが、来年はカリブ海でダイビングを計画中です。

ルフトハンザドイツ航空搭乗記

最後にルフトハンザの路線図。
日本は東京・名古屋・大阪に発着、南米やアフリカや中東にも航路を展開しています。フランクフルト発着便とミュンヘン発着便を組み合わせれば、同じように乗継ぎついでに駆け足ドイツ観光を楽しめるハズ。

ルフトハンザ 路線図

機内食

離陸後の夕食は2種類あり、タイ風かドイツ風の選択と言って良いでしょう。
いずれも味は良く、ご飯は日本人の口に合いますしソーセージに付いていたマッシュポテトも完食できるほどでした。

ルフトハンザ 機内食

ルフトハンザ 機内食

満席だったためサーブには時間がかかっていましたが、食後はコーヒーやチョコレートのサービスも。狭い機内で笑顔も忘れないCAさんには頭が下がります。

ルフトハンザ航空エコノミークラス搭乗記

今回はトランジットの合間を縫って観光という体力勝負、飛行中にしっかり寝ておきます。機内アメニティが無いことは承知していたので、先月乗ったシンガポール航空ビジネスクラスのスリッパ・歯ブラシ・アイマスクがここで活躍してくれました。

朝食

到着の1時間30分前、目的地の時刻で午前4時半に二度目の機内食です。
機内で出される卵料理としては臭みがなく、フルーツが少し凍っていたことを除けば標準的な朝食でした。

ルフトハンザドイツ航空 朝食

フライトマップ

バンコクからフランクフルトまでの飛行ルートは以下の通り、12時間のフライトです。
今回は最前列・非常口席のため足を延ばして眠ることができましたが、シートピッチが狭くヨーロピアンのパッセンジャーは膝が前のシートにぶつかっている人もいました。多少料金がかかってもゆとりのある席を予めおさえておくと疲れも少ないかと思います。

フライトマップ

フランクフルト空港

午前5時50分にランディングし午前6時ちょうどにドアオープン、シップは沖止めでバス移動でした。
定刻通りフランクフルト国際空港(FRA)に到着ですね。

ルフトハンザ航空 エアバスA340

サマータイム中でタイとヨーロッパ中央時間の時差は-5時間。
ターミナル1にはスターアライアンス各社が集まっており、A~Cのコンコースがあります。

フランクフルト空港 ターミナル1B

パスポートにシェンゲン・ビザを持っていますが、特に入国審査で滞在履歴や予定を問われることも無くスタンプが捺されました。空港内ではWi-Fiによるインターネット接続を無料で使えます。フランクフルトは空港から市街まで近くSバーンで簡単に行き来できるのでトランジットでの観光も容易です。

ドイツ フランクフルト空港 FRA

乗継ぐフランクフルト発ミュンヘン行きは最終便の一つ前、午後8時15分発のLH120便。
荷物はスルーになっており既に搭乗券もバンコクで受け取っています。1時間前までに空港に戻って来るとしても12時間は時間があるので、何度も来てはいますが一日フランクフルト観光に出掛けてみます。

プロフィール
Kitagawa

Kitagawa
南国のアイランドリゾートから地球の果ての辺境まで、4か国語の会話力を駆使して2008年から2024年までに100か国以上を旅しました!飛行機の搭乗歴は1000回を超え、2012年にはFAA(アメリカ連邦航空局)のパイロットライセンスも取得。バンコク在住。
当ブログでは今まで訪れた旅先から、写真を17205枚と心に残った体験を1101件公開しています。(2024.03.19)

2016年, '16 タイ, '16 ドイツ

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