ガーナ旅行記 ケープコーストの町並みとエルミナの古い城塞

2015年, '15 ガーナ Add comments

ガーナ旅行記

西アフリカのガーナ共和国、首都アクラから大西洋に沿って西進してみました。
この一帯にはかつて列強が作り上げた金や奴隷の交易拠点が残っており、ユネスコ世界遺産にも登録されています。ここでは旅行記として、代表的なケープコーストやエルミナの町にある城塞への行き方をまとめます。

ガーナ国内の移動は乗合いバス、トロトロに乗れ。

アクラ Accra から各地へは STC や VIP の大型バスが運行されています。
まずは各バス会社のターミナルに行ってみましたが、1日に1本しか無いのかうまく乗ることができませんでした。地元の人にケープコーストへの行き方を尋ねると、誰もがカネシ!と口を揃えるのでカネシに向かうことに。

Kaneshie Market

カネシ・マーケット Kaneshie Market はアクラ中心部から北西に延びる幹線道路沿いの青空市場で、ここから西へ向かうミニバスが出ているようです。ちなみにガーナではミニバスのことを トロトロ TRO-TRO と呼び、ケープコースト行きのTRO-TROもすぐに見つけられました。

バス

想像より新しい車体でビックリ!
エアコンの有無など快適度によって運賃が変わるようで、僕が乗った車は 13セディ(420円)でした。運行はアフリカ方式で時刻表は無し、満席になり次第出発します。

周辺は雑然としていますが、列をなしたバスが次々と出ているのでカネシマーケットまで来てしまえばスムーズに移動できそう。それよりアクラ市内を走り回る小さなTRO-TROの方が分かりにくくて苦労するかもしれません…乗り方や車内の様子は アクラ観光 のページで触れています。

ガーナ旅行記

ケープコーストは首都アクラの西150kmにあるギニア湾に面した港町。
アクラを出てしまえば3時間でケープコーストに到着です。

ケープ・コースト Cape Coast

ガーナで最も有名な観光地であるケープコースト城を見にやって来ました。
無理すれば日帰りもできそうですが、とにかく暑くて体力を消耗するので余裕をもって2泊3日の滞在予定です。

ケープコーストの地図に名所を示しました。
海から北に延びる コマーシャル通り Commercial St. がメインストリート。とは言っても車の往来はほとんどなくて驚くほど静かな町並み。カニさんのモニュメントが町の中心でしょうか?バス乗り場近くにある青空市場が一番賑わっていました。

ケープコースト

Cape Coast

Cape Coast, Ghana

ケープコースト ガーナ

小さな町なので見どころも含めて歩いて観光できます。
ただし日差しが強くて起伏も多いので思ったより疲れます。メインストリートを外れると道も分かりにくいのでGPSか地図があると安心。まずは小高い丘の上に登ってみることにしました。

灯台 Fort William

丘の頂上に鎮座しているのは フォート・ウィリアム Fort William という建物で、1820年にイギリス人の長官 Hope Smith によって作られた灯台のようです。大砲も見えているので砦か展望台かと思ったら…なんと現在はエリザベス婆さんのお家!

Fort William

Fort William

洗濯物が干してあったりと完全にここで暮らしているようですが、せっかく来たので案内してもらいました。上まで階段を登ればケープコースト市街を一望できます。お天気も良くて気持ちの良い眺め!

世界遺産 ケープコースト

真正面の海沿いに見える白亜の建物がガーナきっての観光名所であるケープコースト城です。

Cape Coast ケープコースト

吹き抜ける風が心地よくてしばらく休憩させていただきました。エリザベス婆さんはここに25年も住んでいるのだとか。ちなみに公用語は英語なので、ガーナに入ってから途端に旅行が楽になりました。
西側に目を向けると大きな教会の姿、そして泊まっているホテルは教会の少し右手にあります。

ケープコースト観光

Fort William の見学には“心付け”が必要です。
後で公式情報を確認したところ、確かに Ghana Museums and Monuments Board のスタッフが住んでいると書いてあり、外国人は入場料 10 USD 相当が設定されていました。気持ちで良いと話していましたが、きちんとお礼はしたいところです。

St. Francis de Sales Cathedral

続いて灯台から見えた教会に来てみました。
調べてみたところ1928年に完成したガーナで最初のカトリック教会 St. Francis de Sales Cathedral のようです。かなり立派で歴史的にも大切な建物という気がするのですが…ここに言及しているガイドブックや旅行記は無いようです。残念ながら中にも入れませんでした。

St. Francis de Sales Cathedral

St. Francis de Sales Cathedral

ケープ・コースト城 Cape Coast Castle

そしてケープコースト城!ようやく到着しました。
町の南端、ギニア湾に面しているのですぐに分かります。16~18世紀にかけてこの地域にいくつも作られた城塞の中でも特に保存状態がよく、また中心的な役割を果たしたのがケープコースト城です。いわゆる負の遺産ですが、奴隷海岸の三か国を旅している身としては避けて通れません。

Cape Coast Castle

奴隷海岸

ケープコースト城 Cape Coast Castle

ここに最初の建物が作られたのは1653年で、その後デンマークやイギリスへと支配者が変わります。200年以上に渡って奴隷貿易の拠点となり、1979年に負の遺産としてユネスコに登録されました。その歴史や内部の様子は ケープコースト城 Cape Coast Castle のページにまとめていますのでぜひご覧ください。

レストラン

ケープコースト城の隣、ビーチに面して The Castle というレストランがありました。
ここは Lonely Planet にも載っており、白人のツーリストを何組か見かけました。

レストラン

どこまでも続くヤシの木と砂浜が美しい。
まずは喉を潤そうとビールを頼みましたが、とても甘い銘柄が出てきてしまいこれは大失敗。ガーナでビールと言ったら Star Beer を頼まないといけませんね…

ガーナ ビール

そして港町なので魚介類が美味しいかな、とロブスターテルミドールを注文したものの、出てきたのはシチューのような一品。外国人向けのレストランが皆無のガーナで贅沢は言えませんが、アフリカ料理にした方が大きくは外さなかったかも。

ガーナ レストラン

Mighty Victory Hotel

泊まったのは住宅街にある Mighty Victory Hotel というホテル。
Lonely Planet や Trip Adviser にも掲載されており、ホテルに直接電話をかけて予約を取りました。徒歩で観光できるエリアでエアコンとWi-Fiが使えるホテルはここだけで、ケープコースト城やコマーシャル通りから徒歩10分くらいです。
www.mightyvictoryhotel.com/

Mighty Victory Hotel

エアコン付きのお部屋で 1泊75セディ(2,426円)、インターネットは別途 1日10セディ、朝食 8セディ。空調はしっかり効き、冷蔵庫やテレビも置かれていました。シャワーは水圧弱めながらお湯も出ます。そして食に事欠く西アフリカ諸国、ここはロビーがレストランを兼ねているのが助かります。写真右上のピラフみたいなガーナ料理は ジョロフ・ライス Jollof Rice で、チキン付き 15セディなり。朝食は同じ金額なのにコーヒーがインスタントになったりポットで出てきたり、卵やソーセージが付いたり付かなかったり…毎日あまりに適当で笑ってしまいました。

市内にはゲストハウスも2~3軒あり、ケープコースト城の前にある Baobab Guesthouse が分かりやすい。また車があれば少し郊外のホテルも選択肢に入り、おおむね 20~30 USD で泊まれるようです。

エルミナ Elmina

さて、はるばるガーナまで来たのでもう少し周辺を観光してみることにしました。
ここでは日帰りで行ける町としてケープコーストの西13kmにあるエルミナを提案します。エルミナにも城塞が残っており、ユネスコ世界遺産「ガーナのベナン湾沿いの城塞群(ヴォルタ州、グレーター・アクラ州、セントラル州、ウェスタン州の城塞群)」巡りとしてコースに含めると理解が深まります。小さい町ですがエルミナの地図も示しておきます。

行き方

近いので乗合いタクシーを使いました。
乗り場はケープコーストの中心部にあるスーパーマーケット Melcom の正面の坂を上った左手の路地。分かりづらいので現地で訊いた方が確実でしょう。

エルミナ 行き方 タクシー

これも乗客が集まり次第の出発で、運賃は 2セディ(65円)でした。
隣町なので約20分のドライブで到着です。ビーチ沿いを往く並木道が綺麗ですね!

tro-tro

エルミナ城 Elmina Castle

エルミナ城、こと セント・ジョージ要塞 St. George’s Castle はポルトガルによって1482年に築かれた建物。ここはギニア湾岸で最初の城塞で、やはり長く奴隷貿易の拠点として使われた代表的な負の遺産の一つです。
www.ghanamuseums.org/forts/fort-st-george-castle.php

エルミナ城

エルミナ城

世界遺産 エルミナ

Elmina Castle

セント・ジャゴ砦 Fort St. Jago

丘の上に砦が見えていたので登ってみました。
元は Saint Jago に捧げられたポルトガルの礼拝堂だったそうで、大砲はオランダによって1660年代に据え付けられたもの。後から知りましたが、ここもユネスコ世界遺産の城塞群に数えられていました。

Elmina, Ghana

来るのが遅すぎたのか中には入れませんでしたが、丘から夕暮れ時のエルミナの町並みを望むことができました。僅かに靄がかかって幻想的ですね、もはやアジアでも期待できないのどかな光景。運河を埋め尽くすおびただしい数の木船が、漁業の町であることを物語っています。

エルミナ ガーナ

エルミナの西3kmにはビーチに面して Coconut Grove Beach Resort というホテルがあります。割とファシリティが整っていて海も眺められるので、ガーナに観光で来るならリゾート系のホテルを選ぶと良いかも知れません。道の様子も分かったので、次回はレンタカーで来ることにしましょう。

旅の目的も叶い、いよいよ帰国へ。

アクラに戻るときはホテルのスタッフの紹介でこちらの会社のバンを利用しました。
運賃は 18セディ、車体が新しく快適でした。ミニバス乗り場以外からもこうした民間のシャトルが出ているので、やはりアフリカでは最新の口コミを現地で集めるのが一番のようです。

アクラ ケープコースト バス

ガーナ バス

首都アクラから比較的行きやすい見どころとしてケープコーストとエルミナを取り上げました。
ガーナは国の知名度が高い割には観光情報が限られており、移動には苦労するかも知れません。とは言っても周辺国がすべてフランス語なのにここだけ公用語が英語なので西アフリカでは旅行しやすい国の一つ。それもこれもイギリスの植民地だった所以ですから、かつて英領ゴールドコーストの首都であったケープコーストを訪れることは意味が大きいと思うのです。

ベナン、トーゴ、ガーナと奴隷海岸の三か国を周った今回の西アフリカ旅行はエルミナが地理的な折返し地点。東に進路を転じて、出発地のベナンへと来た道を戻ります。首都アクラの様子もまとめていますので、ガーナ旅行記アクラ観光 のページも合わせてご覧ください。

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