世界遺産 アンベール城 (インド・ジャイプール)

2017年, '17 インド Add comments

アンベール城 Amber Fort

インドのジャイプール郊外にある世界遺産の一つ、アンベール城 Amber Fort を訪れました。丘の斜面に建つ宮殿は16~17世紀にかけてラージプートの王が居城として築いたもので、中枢の建物は独特で繊細、マハラジャの栄華を垣間見ることができました。

アンベール城
आमेर क़िला (Amer Fort)

インド共和国 ジャイプール郊外 (首都デリーから南西に約250km)

【開館時間】 午前8時~午後5時半
【休館日】 なし
【入場料】 500ルピー

行き方

インドの首都デリーを早朝に出発し、ジャイプールに向かう途中に立ち寄りました。
朝7時にチャーター車でホテルを発ち、道中で30分のランチ休憩をはさんで正午ちょうどにアンベール城に到着。途中渋滞もありましたが完全に舗装道で移動は快適、デリーからアンベール城まで所要5時間 でした。

行き方

また、アンベール城は ジャイプールの旧市街から北にわずか9km なので車で30分もかかりません。
ジャイプールからはタクシーやオートリクシャーをチャーターして、あるいは時間と体力のあるバックパッカーなら地元の人が乗るバスでも来ることができそうです。

ジャイプール観光

背景に見える赤茶色の城塞がアンベール城、その後方の稜線に霞むのが ジャイガル城 Jaigarh Fort です。ジャイガル城は高所にあるだけに眺望を期待できるものの、外観が傷んでいるので無理して行かずに今回はジャイプールの旧市街「ピンクシティ」の観光を優先しました。アンベール城からの眺めも十分素晴らしいものです。

Amber Fort

入場料

2017年11月現在、アンベール城の入場料は 500ルピー(960円)でした。
同じ日にジャイプール市内のジャンタル・マンタルやシティ・パレスも見学するなら共通チケットを買うとお得です。

入場料

来るまで知らなかったのですが、ここは ラージャスターンの丘陵要塞群 の一つとして ユネスコ世界遺産 に登録されています。アンベール城の他には、チットールガル城 Chittor Fort、クンバルガル城 Kumbhalgarh Fort、ランタンボール城 Ranthambore Fort、ガグロン城 Gagron Fort、ジャイサルメール城 Jaisalmer Fort の5つで世界遺産を構成しています。このうちジャイサルメール城は丘の上に乗った丸っこい外観がユニークで、いつか見に行ってみたいと思います。

ユネスコ世界遺産

月門

さて、坂道を歩いて登ることを覚悟して来たのですが、城塞の裏にもパーキングがあるようで、車で丘を登り切って月門の前で降ろしてもらうことが出来ました。手軽に観光したい方はこちらのアプローチがオススメです。

月門

太陽門

一方、正面側からアクセスする場合は麓から歩いて、あるいは象さんのタクシーに乗って太陽門から入場します。太陽門はかつて王族のみが通ることを許された特別な入口とのこと。

城壁

太陽門

ジャレブ・チョウク
 Jaleb Chowk

太陽門と月門のどちらから入っても、ジャレブチョウクという大きな四角い広場に出ます。ここはマハラジャを護衛する兵士たちの詰め所で、周りの建物が兵舎だったそうです。

Jaleb Chowk

広場の南に宮殿が続き、下の写真で右手の階段から入ります。

ジャレブ・チョウク

ライオン門(スィン・ポール)
 Singh Pol

宮殿の玄関口、ライオン門。
中で直角に折れ曲がっているのは敵の侵入を防ぐための造り。そうそう、階段を登る前に入場券を買っておきましょう。チケット売り場を見落として、二度も昇り降りする破目に(汗

Singh Pol

ライオン門

ライオン門を出るとまた広場。この宮殿は丘の傾斜に沿って建てられており、上へと登りながら見学します。奥に行くほどマハラジャの私的な空間となり、造りや装飾も徐々に複雑さを増していました。

一般謁見の間

ここは公務や謁見を行なった場所とのこと。
見晴らしがよく、周りの山の尾根には延々と続く城壁も見てとれます。アンベール城はジャイプール一帯を支配したラージプート族のカチュワーラー家によって築かれており、歴代のマハラジャによって増改築が繰り返されたそうです。

アンベール城

一般謁見の間(ディワニ・アーム)
 Diwan-i-Aam

柱がズラリと並ぶのは謁見の間。
壁がありませんが、実際にオープンエアーの建物だったそうです。

Diwan-i-Aam

ディワニ・アーム

周囲が赤砂岩、王が座る内側は大理石造り。
風が吹き抜けて気持ちの良い空間でした。

一般謁見の間

Amber Fort

アンベール城

ケサール・キャリ庭園
 Kesar Kyari Garden

ディワニアームのテラスからは城下を一望することができ、湖に浮かぶ庭園ケサールキャリが見えました。遠目に見てもアラベスクの特徴的なお庭造りですね。

Maotha Lake

Kesar Kyari Garden

ガネーシャ門(ガネーシュ・ポール)
 Ganesh Pol

3つめの門は豪奢で、ここから先がマハラジャの住まいだったエリア。
ファサードに施されたフレスコ画はカラフルで美しく、門の上に見える透かし彫りの窓も素晴らしい!ここアンベール城で最も印象に残った建築物です。

Ganesh Pol

ガネーシュ・ポール

幾何学的な模様や植物をモチーフとしたムガール帝国のイスラム建築様式とラジャスタンで育まれたラージプート族による美術様式が融合した独自のデザインが見どころ。
中央に描かれているのはヒンドゥー教の神様ガネーシャです。

ガネーシャ神

ガネーシャ門

ディワニ・カース
 Diwan-i-Khas

ガネーシャ門をくぐり抜けるとディワニカースと呼ばれる中庭に出ます。
位置はアンベール城の真ん中にあたり見学のハイライト、観光客も集まっていました。

ディワニ・カース

Diwan-i-Khas

アラベスク

ラージプート様式

Amer Fort

Diwan-i-Khas

鏡の間(シーシュ・マハール)
 Sheesh Mahal

ディワニカースに建つシーシュマハール。
王が賓客を迎えるのに使った建物です。

Sheesh Mahal

鏡の間

アメール城

鏡の間という名の通り、内側には無数の鏡が埋め込まれています。
壁に設えられた正方形の鏡は未だに輝きを失っておらず、宮殿の内外を映していました。

Amer Fort

シーシュ・マハール

鏡の間

ここでは動画も撮ってみました。
鏡の間からディワニカースの中庭への様子をYouTubeにアップしたので以下に掲載します。

お庭を挟んで向かいに見えているのが王の居室、スク・ニワス Sukh Niwas ですが工事中でした。
ところで、ここに限らずインドの王城はどこも器だけが残り、調度品が一切置かれていないのが残念です。せめてイラストでもあれば王朝の栄華や暮らしぶりを想像しやすいのですが…

ソーハグ・マンディール
 Suhag Mandir

門の脇にある迷路のような通路を抜けると、先ほどのガネーシャ門の上に出ることができました。
フレスコ画を近くで見ることができ、また透かし彫り越しにディワニアームも見下ろせるので見逃さないようにしたいスポットです。

ソーハグ・マンディール

Suhag Mandir

真ん中に一つだけ開けられた小窓。
ここは王が門を出入りする際にお花を撒くために使われたのだとか。アラベスクの透かし彫りは驚異的な完成度の高さで必見!手で触れてみることもできました。

アメール城 見どころ

ハレム(ゼナーナ)
 Zenana

宮殿の最深部はハレムとなっていました。
12人の王妃や側室、侍女たちが暮らしたそうです。

ゼナーナ

The Zenana

王以外の男性に姿を見せないように高い塀で囲まれていますが、閉塞感があってまるで収容所みたい…と感じてしまいました。

ハレム

アメール城

ムガール建築

城壁の中を細い通路が走っていて造りはまさに要塞。
さらに高いところには ジャイガル要塞 Jaigarh Fort も建っており、あちらは戦士の駐屯地だったようです。

Jaigarh Fort

象タクシー

最後に象のタクシーについて。麓から太陽門を通って広場までを象さんに乗って入場するのがアンベール城で人気のアクティビティになっています。午前中に着けば乗れるかな?と思って来たのですが、ハイシーズンとあって遅くても11時には終了してしまうらしく、残念ながら体験できませんでした。乗ってみたいなら朝早く来るか、象タクシーが含まれたツアーを利用すると良さそうです。

象タクシー

アンベール城 象タクシー

初めてのインド旅行で最初に訪れた観光地、アンベール城。城内は広いものの、見どころは「ガネーシャ門」と「鏡の間」なので見学しやすく、ノンビリ回って2時間ちょうどでした。無骨な外観に対して内部には繊細な装飾を持つ建物が残っており、その内外のコントラストが面白い。見学の後は少し離れたところに車を停めてもらって、ぜひもう一度全体を見上げてみてください。麓の湖ではヤギさんがお食事中でした。

アンベール城とジャイガル城

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